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ロ「少し落ち着いた?」
「ありがとうございます…。」
紅茶を飲み、少し落ち着いた私。
2人はとっても優しくて、悪い人ではなさそう…。
ナ「あたしはナミっていうの、よろしくね。」
ロ「私はロビン。よろしく。」
「あ…私は、Aです…。よろしくお願いします…。」
ナ「ところで…Aちゃんはどこから来たの?」
…どこから、と言われても…
落ち着いて考えたけど、明らかに私の住んでいた世界と、この世界は違う。
どう言ったらいいのか…。
私が答えに悩んでいると、ロビンさんが優しく微笑んだ。
ロ「…質問を変えましょうか。何故空から落ちてきたのか、わかる?最後に記憶があるのはいつかしら?」
「…昨日の夜、いつも通りベッドで寝てたんです…。で、起きたら空から落ちてた…感じ、です。」
ナ「そう…。そりゃ混乱もするわね…。」
コク、と頷くと、ナミさんは私の背中をさすってくれた。
ロ「…Aちゃんは、海賊とか、新世界とか知らないのよね?海が大陸によって4つにわけられてることも、わからない?」
「海が4つ…?」
ナ「わからないっぽいわね…」
大陸によって4つにわけられてる海、ってこの世界の地形、どうなってるの…?
4つに分けられてて海流が生まれるなんて、怖いにも程がある。
ロ「……考え難いけど、違う世界からこちらの世界へ飛んできてしまった、と考えるのが1番いいかしら…。」
ナ「えっ?そんなことある…!?記憶が混乱してるだけじゃ…」
ロ「昔、別の海賊船の航海日誌で読んだことがあるの。突然空から降ってきた子が、違う世界から来た子だった…と。状況的にも、そう考えるのが妥当じゃない?」
ロビンさんって頭いいのかな…よさそうだよね、見るからにして。
ナミさんはえぇ…と言うけど、
でも…
「…私も…そうだと思います。私のいる世界とここの世界は全然違うし…海賊なんて、昔はいたみたいですけど…私の世界には、もういないです。」
それに、昔の海賊だってこんな良い人たちじゃない。
もっと残忍で、怖くて、恐ろしいもの。
ナ「そう…わかったわ、ロビン。帰る方法は何かあるの?」
ロ「…今のところ、なんとも言えないわ。来るのが突然なら、帰るのも突然だと思うのよ。」
「えっ、じゃあ今すぐ帰れないってことですか…!?」
私は、自分のBARを持ってるオーナーだ。
…でもそれをこの2人に言って、どうにもならないこともわかってる…。
どうしたら…いいの?
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わらび餅(プロフ) - 今までで一番キュンキュンするお話です❣️ (2022年6月1日 18時) (レス) @page36 id: 5fb24b11f6 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - マジで泣きました…ありがとうございました!! (2021年8月29日 5時) (レス) id: 84bb18fe1f (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - すごく素敵な話でした!!ほっこりしました^_^ (2019年12月30日 18時) (レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - クソウ…終わった…(T_T) (2019年8月31日 14時) (レス) id: 40552a2b29 (このIDを非表示/違反報告)
半分ニートガール(プロフ) - とても、美しい物語でした! (2019年8月30日 0時) (レス) id: 94956eabef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽてこ | 作成日時:2019年8月19日 13時