バイオレットフィズ【ロロノア・ゾロ】 (ページ12)

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ダイニングに行くと、既に皆はご飯を食べていた。

ナ「やっぱり似合うわねそれ！可愛い！」

サ「あ～！！ナミさんが着てる時とはまた違う魅力…！どっちが着てても素敵だぁ！♡」

ゾ「おいくそコック！早く俺の飯出せ！」

サ「あァん！？その態度はなんだクソマリモ！」

私は、空いているゾロさんの隣の席へ座る。

右隣に、ゾロさん。

左隣に、ナミさん。

なんだか、ここが1番落ち着く気がする…。

ロビンさんとナミさんとゾロさん以外、まだあんまり喋ってないもんなぁ…。

サ「はいAちゃん！朝ごはんこんなのでよかった？」

「えっ！すごいオシャレ…！美味しそう！」

私の目の前に運ばれてきたのは、パンケーキにフルーツがいっぱい乗った物。

そして、隣のゾロさんに出されている物はおにぎり。

…え、これもしかして。

パッとテーブルを見ると、全員違う朝ごはん。

紅茶だけの人もいれば、コーヒーとサンドウィッチの人もいて…

おにぎりのゾロさん、

お肉だけどヘルシーな鶏肉のルフィさん、

エッグベネディクトのナミさん…

朝からこんな豪華なご飯、出してるんだ…。

「サンジさんって、すごいですね…」

サ「えっ？別に普通だよ～」

ナ「これだけじゃないのよ、食べてみて？」

「あ、はい！いただきます…！」

パク、と一口食べて、それはもう驚き。

昨日はBBQだったからそんなに気にならなかったけど…

「すっごく美味しい…！！」

パンケーキがふわっふわなのに、表面は少しサクサクしてて美味しすぎる…！

サ「そりゃよかった！料理人が1番嬉しいのはその笑顔だからね」

あ、笑顔、って言うのはわかるかも…。

私もお店やってて、1番嬉しいのは笑顔だもん。

美味しいって言いながら笑ってくれる。

それが嬉しいの。

ナ「うちのコック、海の一流料理人だから。ね？サンジくん。」

サ「うっっ！ナミさんにそんなこと言われたら心臓が……もたない……」

チ「サンジィー！誰かドクターを呼んでくれ！！あ、俺だ！！」

宴でも宴じゃなくても騒がしいこの船に、私は一晩で既に馴染みつつあった。

居心地、いいなぁ…。

私はチョッパーくんとサンジさんのコントのような光景を、笑いながら眺めていた。