バイオレットフィズ【ロロノア・ゾロ】 (ページ11)

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ロ「ナミ、Aちゃん。朝よ起きて。」

ナ「ん～、おはようロビン、Aちゃん。」

「おはようございます…」

ぼーっとする頭をなんとか起こして、私は目を擦り、起き上がる。

…もう朝か…。

今日起きたら戻ってるかな、と思ったけど…戻ってなかったな…。

昨日のお店…どうしたんだろう。

従業員の子が開けてくれたかな？

…いや、私と連絡つかないんだから、開けてないか…。

ナ「…ほら！そんな暗い顔しないでご飯食べましょ！サンジくんの朝ごはんは格別よ～」

「あっ、はい！楽しみです！」

ナ「とりあえずあたしの服貸すから着替えて来てね？」

そう言って、ナミさんが貸してくれたのは…

…すっごく露出度の高い服。

え、これ着るの？

変えてもらおうかと思ったけど、既にナミさんとロビンさんはダイニングに向かっちゃってるし…。

「着るしか、無いか…」

覚悟を決めよう。

そもそもここに置いてもらってるんだもん。

文句言えない…。

意を決して着ると、やっぱり裾の短いワンピース。

なんか…見えちゃいそう。

上はTシャツっぽい感じだけど…。

でもこれの他に着るものないし。

「…よしっ」

私は気合を入れて、ガチャっと部屋を出た。

ゾ「うぉっ！」

その拍子に、扉にドン！と誰かがぶつかる。

ゾロさんの声だ。

「ご、ごめんなさい！大丈夫ですか…？」

ゾ「いや…俺も寝ぼけてて前見てなかった。すまねぇな…」

ゾロさんの額は、扉にぶつかって赤くなってる。

…本当に大丈夫かな？

心配そうにゾロさんを見ていると、ゾロさんは私の服に目をやる。

ゾ「…その服、ナミのか？」

「あ、そうなんです…ちょっと短いですよね…はは…。」

じーっと私の服を見つめるゾロさん。

似合わないのはわかってますから…

そんなに見ないで…

ゾ「ちょっと待ってろ」

ゾロさんは寝ぼけ眼で来た道を戻っていく。

…え、あれ…行っちゃった。

と思ったら、すぐ戻ってきた。

ゾ「ほらこれ、巻いてたら少しはマシだろ」

「えっ、わっ！」

バサッと頭に被せられたのは、ゾロさんの匂いのする上着。

もしかして…心配してくれたのかな…？

「ありがとうございます…！」

私は腰に巻いて、先を歩くゾロさんを追いかけた。