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こんな話、誰にもしたことなかった。
別にする必要もなかったし、したところで何かが解決するわけじゃない。
でもあんまりにも黙って聞いてくれるから…
つい、甘えちゃった。
「ごめんなさい、こんな話…」
ゾ「いや、話してくれてありがとな。」
ゾロさんは私の頭をぽん、と撫でる。
正直今まで…親のそんな姿を見ていたから、
自分が人を上手く愛せる自信がなかった。
というか、怖かったの。
どんなに好きでも、愛していても…時と共にその思いは冷めていく。
そう思っていたから、人を好きになることが怖かった。
なのに、今こうして…ゾロさんにドキドキしてるのは、
恋、してるのかな。
でも…
ゾ「早く、帰らなきゃな。」
「え？」
ゾ「大事な店と、夢。あるんだろ？」
ゾロさんの言う通りだ。
私には私の世界での生活があって、ゾロさんにはゾロさんの世界での生活がある。
元々、交わっちゃいけないんだ。
私は私で、どんなにここが居心地良くても、
元の世界が好きじゃなくても…
今まで20年、積み重ねてきたものを捨てる自信は、ない。
「はい…早く戻りたいです。お店。」
ゾ「あぁ。酒美味かった、ごちそうさん」
ゾロさんはまた、私のグラスを持って戻っていく。
戻らなきゃ、元の世界に。
私の居場所は…ここじゃない。
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わらび餅(プロフ) - 今までで一番キュンキュンするお話です❣️ (2022年6月1日 18時) (
レス) @page36 id: 5fb24b11f6 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - マジで泣きました…ありがとうございました！！ (2021年8月29日 5時) (レス) id: 84bb18fe1f (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - すごく素敵な話でした!!ほっこりしました^_^ (2019年12月30日 18時) (レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ｸｿｳ…終わった…(T_T) (2019年8月31日 14時) (レス) id: 40552a2b29 (このIDを非表示/違反報告)
半分ニートガール(プロフ) - とても、美しい物語でした！ (2019年8月30日 0時) (レス) id: 94956eabef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてこ
| 作成日時：2019年8月19日 13時
