第28話 ページ29
その日の夜。
コビーとはあのレストランで別れて、部屋に戻ってくる。
「はぁ…」
結局、断っちゃった。
コビーの気持ちはもちろん嬉しい。
でもやっぱり、私は…
サンジくんが好きなの。
どうしても、サンジくんじゃなきゃダメなの。
この先、ずっと一緒にいたいのも、
自分の地位を捨てても、
危険をおかしても…
貴方が好き。
なのに、今日も電伝虫は鳴らない。
私は、ベッドの上で鳴らない電伝虫を眺めながら、膝を抱えて泣いていた。
声が聞きたい。
好き好きっていつもみたいに言って欲しい。
ねぇサンジくん。
今何してるの？
どこにいるの？
誰といるの？
私は、そっと電伝虫の受話器を取った。
もう一度、私にチャンスを頂戴…。
＿＿＿＿プルプルプルプル
出て、と願うのに…
電伝虫は繋がらない。
声も聞けない。
直接返事も聞けない。
「バカ…」
私はガチャン、と受話器を置いて、溢れ出る涙を手で拭った。
やっぱり、からかってただけなの？
あんなに真剣に、好きだって伝えてくれたのに？
それとも、嫌になっちゃった？
嫌いに、なった？
「……答えてよ…」
「サンジくん……。」
その時…ベッドの横にある窓がガチャ、と開いた。
そこには、嘘のような光景が広がっていて。
サ「……呼んだ？」
嘘、でしょ…
幻？
もういっそのこと、夢でもいい。
会いたかったよ、ずっとずっと、会いたかった。
私ね、貴方に伝えたいことが沢山あるの。
…聞いてくれる？
「サンジくん…っ！！」
私は初めて、サンジくんの前で大泣きしながら…
サンジくんに、抱きついた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 735人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽ。(プロフ) - ばりお。さん» ばりおさん初めまして！コメントありがとうございます(^^)スモさんの方も読んでいただけたなんて…！ありがとうございます(;_;)ワクワクドキドキしながら読んでいただけたら幸いです！これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします(^^) (2019年8月19日 13時) (
レス) id: 057c7595e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ。(プロフ) - ミナさん» ミナさん！こちらにもコメントありがとうございます(;_;)キュンキュンして頂けたようで幸いです！こんな作品ばかりですが、是非土に還らず次回作も読んでいただけると嬉しいです！(笑)これからもよろしくお願いします(^^) (2019年8月19日 13時) (レス) id: 057c7595e7 (このIDを非表示/違反報告)
ばりお。 - スモーカーさんのとこからきました！スモやん最推しなのでwこっちのお話も凄く楽しませてもらってます(о´∀`о) (2019年8月19日 8時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 早く読み終わっちゃいました。ああああああああぁぁぁこういうのも悪くないですね……いや！良すぎるんです…！！！！心臓がズキューンズキューンしていて持病こじらせて早死してしまいそうです！この先を妄想中です。私1回土に還ります。 (2019年8月19日 1時) (レス) id: 40552a2b29 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ。(プロフ) - tsukiさん» 初めまして！コメントありがとうございます。最高だなんて、嬉しい限りです…ありがとうございます(;_;)次回作のお相手様を悩んでいたところだったので、リクエスト有難いです…！御期待に添えるかどうかはわかりませんが…是非、次回作でもよろしくお願い致します！ (2019年8月19日 0時) (レス) id: 057c7595e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽてこ
| 作成日時：2019年8月16日 17時
