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episode 85 ページ36

マ「……俺に聞くな…見てねぇんだ俺は。」


マルコさんは落ち着き払った声で、倒れたサッチさんを抱き上げると、医務室に入って行った。

私は立ち上がり、マルコさんについて行く。

私とサッチさんは血液型が同じだし、輸血をすれば助かるかもしれない…。


マ「…首を、やられてる」


医務室のベッドに寝かされたサッチさんの体には、無数の切り傷と、首に深い傷があった。


「…私血液型一緒なの…!輸血すれば…!」

マ「馬鹿なこと言うな…」


マルコさんはそれだけ言って、麻酔もせずサッチさんの傷を縫合していく。

医者が麻酔をせず…傷を塞ぐ時。

もう私も、わかってる。


でも…信じたくないの。






サ『えっ俺とA一緒の血液型!?』

『え!ほんとだ!珍しいのにね!』



サ『A見ろ!でっけぇ蝉捕まえた!』

『きゃー!!!こっち来ないで!!!!』



サ『まーたハルタと喧嘩したのか。懲りねぇなぁ』

『だって私のポークソテー……』





いつだって笑顔で、私たちを照らしてくれて。

優しくて、強くて、誰かが喧嘩した時は必ず仲裁に入って。


どうして…?

どうして、サッチさんがこんな目に合わなきゃいけなかったの…?


「…サッチさん…」


私は下唇を噛んで、ぐっと涙を堪える。

泣くな、泣くな。


これは…防げる事件だった。

私の詰めの甘さが招いた事件。


…私のせいだ。


だから…


お願いだから、涙は出ないで。

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ぽてこ(プロフ) - ひひひかるるるさん» 初めまして!コメントありがとうございます。そんな風に言っていただけるなんて光栄すぎます…ありがとうございます(;;)これからも期待に応えられるよう、頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願い致します! (2019年8月5日 0時) (レス) id: 057c7595e7 (このIDを非表示/違反報告)
ひひひかるるる(プロフ) - すいません緊張して語彙力が低下しています!いつもドキドキしながら読ませていただいてます!読者の心臓がもちません!これからも更新頑張ってください!続きが楽しみです! (2019年8月4日 21時) (レス) id: e49f586e8e (このIDを非表示/違反報告)
ひひひかるるる(プロフ) - 読者のいつもドキドキしながら読ませていただいてます!心臓ももちません( ^ω^ )更新頑張ってください! (2019年8月4日 21時) (レス) id: e49f586e8e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽてこ | 作成日時:2019年8月4日 10時

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