3分間だけ【サンジ】 (ページ7)

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サ「なぁんでAちゃん来ねぇのかなぁ～…」

ウ「さぁな…」

サ「校内で会っても最近素っ気ないんだよォ！！お菓子もしばらく要らないってLINE来たし…」

ケークサレをあげた日から、数日。

Aちゃんは、サークルのグループラインに「しばらく行けないかも」とメッセージを送って、サークルに顔出さなくなった。

そしてその日、俺のLINEには「しばらくお菓子も大丈夫」というメッセージ。

サークルに来たくない理由が何かあるのか…

もしくは、俺に会いたくないのか。

食物栄養科の1年生は、この時期授業も課題も少ないはずなんだけどな…。

バイトが忙しいのかな？

それにしても…もう5日くらい、まともに会えてない。

サ「はぁ…Aちゃん不足で死にそう」

ゾ「…気色わり」

サ「あぁ！？なんか言ったかてめぇ！！」

ゾ「あ？もう一度言ってやろうかくそコック！」

ル「おめーら仲いーなー」

これが、いつもの日常。

…Aちゃんと会う前の。

Aちゃんに会ってからは、毎日Aちゃん中心の生活してたから…

急に会えなくなると、寂しいもんだな。

・

ル「んじゃーなー」

ナ「またね～」

夜19時。

遊び飽きた俺らはサークル棟を出て、それぞれの方向へ帰る。

ナミさんとルフィが一緒の方向で、ウソップとゾロと俺は別々。

俺は大学から近いのもあって、最近は自転車で来てる。

Aちゃんがいた時は、Aちゃんのこと電車で送って行ってから帰るから、歩きで来てたけど。

俺はカバンから自転車の鍵を探しながら、自転車置き場に来た。

サ「帰るか……ってウォァ！！Aちゃん！！？」

「…久しぶり、サンジくん」

サ「え…え！？どうしたの！？自転車置き場なんかに…いつからいたの？もしかして俺の事待ってた？…訳ないか…はは」

久々にAちゃんに会ったからかな…

なんか、言葉が止まんねぇや。

もしかして、しつこすぎて嫌われたかも、とかずっと思ってたから、Aちゃんの顔見たら安心したっつーか。

とりあえず、顔見たくねぇほどではないんだな、とか。

「…うん、サンジくんのこと待ってた」

サ「え…マジ？なんで？てゆうかLINEしてくれれば俺すぐ来たのに…！ごめんね、遅くなって」

「ううん、大丈夫。とりあえず帰ろ？この自転車でしょ？」

Aちゃんの、いつも通りの話し方に心の底から安心する俺がいる。

情けねぇけど…この子に嫌われるのだけは、絶対に嫌なんだ。