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サ「ルフィ！さっきの笠原さん、サークル入ってくれるって」
ル「ん？あー！さっきの！よろしくな！！」
「これからよろしくお願いします」
さっきの講義で午後の授業は最後だったから、彼に連れてこられるままサークル室へ来た。
サークル室って言っても、サークル棟の端の端…すごく狭い部屋だけど。
でも…男の人ばかりの割に、結構綺麗にしてるもんだなぁ。
ウ「マジで勧誘成功したのかよ…」
ゾ「末恐ろしいな」
サ「あぁ！？なんか言ったかてめぇ！笠原さんの前で俺に醜態晒させるようなこと言うんじゃねぇぞ！！」
「…下の名前で呼んで貰って構わないですよ」
サ「へ？」
醜態は初っ端からもう晒してる気がするけど、そこはスルーしておこう。
てゆうか、最初から告白しておいて苗字呼びなんて…やっぱ変な人。
いや、初対面で沢山の人がいる中、告白する時点でもう変な人だけど。
ル「下の名前なんだっけ」
「A。体育学科の1年生だよね？よろしくね、ルフィ」
ル「Aか〜！よろしくな！」
モンキー・D・ルフィ。
彼は体育科で入ってて、いつもすごく目立ってたから知ってる。
ゾ「武道学科の3年、ロロノア・ゾロだ」
ナ「あたしは気象学科のナミ、2年よ」
ウ「俺は教育学部の1年、ウソップだ」
すごい…。
ここにいる人達、皆学んでるものが違うんだ。
サークルだから当たり前かもしれないけど…自分の学科以外の人とはまだ喋ったことがなかったもんなぁ。
サ「俺も…食物栄養科なんだ。3年のサンジ。よろしくね。」
「皆さん、よろしくお願いします」
私がぺこり、と頭を下げると、ルフィはお弁当なのか、どこから出したのか…お肉を食べながら喋る。
ル「おめー敬語とかいいよ！楽にいこーぜ楽に！」
ナ「あんた…1年のくせに…」
「…ふふっ、じゃあよろしくね、みんな」
ウ「おう！よろしくな、A」
皆が次々によろしく、と笑ってくれる。
やっぱりみんないい人そうでよかった。
既に仲がいい人達の中に入っていくのって少しだけ勇気いるけど…
皆が笑顔で受け入れてくれて、安心した。
サ「よ、よろしくね…えっと…Aちゃん」
私の名前呼ぶだけで、少しだけ頬を赤くしながらモジモジするサンジくん。
…その姿が少しだけ可愛く見えてしまったのは、秘密。
「…よろしくね、
サ「ウッ…可愛い…」
こうして、私の少しだけ賑やかな大学生活が始まった。
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作者名：ぽ。
| 作成日時：2021年7月31日 16時
