麦わら帽子に夢を見る【ONE PIECE】 (ページ21)

今日:15 hit、昨日:13 hit、合計:45,955 hit

episode 21 ページ21

サ「…あれ、なんだルフィ、今日はやけに早起きだな」

「おはようサンジくん」

ル「サンジ！見ろ！！島だ！！」

サ「おー、見事な雪景色だな…。上陸するだろ？男共を起こそう」

「ナミとロビンも起こしてくるわ」

私たちは上陸の準備をするため、みんなを起こしに行く。

ルフィは、毛布にくるまったままキラキラした顔で船首に胡座をかいて座ってた。

よくもまぁ…あの格好に毛布だけで耐えられること。

私は厚手の服2枚に毛布を持ってきても寒かったのに…。

まぁ、ルフィは元々体温高いのもあるんだろうけどね。

「ナミー、ロビーン…うっ」

女子部屋に入ると、私の顔面にクリーンヒットした枕。

…またナミね。

ナミは案外寝相が悪くて…というか、寝ぼけて枕を投げたり毛布を剥いだりしてる。

今日も、こんな寒いのに毛布かけてないし…。

「…ナミ、ロビン。起きてー、上陸の準備よ」

ナ「…んー………えっ、島！？」

ロ「ん…おはよう、A」

ゆさゆさ、と揺らすと、ナミはガバッと起き上がってログポースを見た。

ロビンは起きてすぐに着替え始める。

ナ「予定よりもだいぶ早いわね…今日の昼の予定だったんだけど」

「そうなの？冬島だったわよ、しかも結構人がいそうな…」

ナ「そう？まぁいいわ…コートコート」

ナミは少しだけぼーっとしながら、コートを出して甲板へ向かう。

ロビンも身支度を整えてから甲板へ。

私も、ルフィが着る用のコートと…自分のコートを持って甲板へ向かった。

ル「しーま！しーま！」

ウ「冬島かー！！」

甲板には、毛布もかけずウソップとはしゃぐルフィ。

もう…またあんな格好して。

草履はルフィのポリスー、らしいけど…見てるだけで寒い。

ルフィ曰く、戦闘の時に草履が1番安定するんだって。

だからあれはルフィのポリスーってより、多分「いつ戦っても全力で仲間を守れるように」ってことなんだろう。

だから、あれをやめろって言うのは多分ヤボ。

「…ルフィ！コート」

ル「A！ありがとう！」

ウ「そういやお前そんな格好してたのか」

ウソップは肩組んではしゃいでたくせに、気付いてなかったの！？ってちょっと信じられないけど…。

まぁ…二人はそんなもんよね。鈍いし。

ル「Aがもうすぐ持ってくると思ったから」

でもそんなルフィの言葉に、少しだけニヤけてしまった私は…秘密にしておこう。