麦わら帽子に夢を見る【ONE PIECE】 (ページ14)

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episode 14 ページ14

蛇「A！久しぶりじゃの」

「ハンコック！久しぶり、元気にしてた？」

それからしばらくして、私はハンコックと連絡を取り女ヶ島へと赴いた。

七武海の彼女とは交流をとることが多かったのもあるし…

彼女もこの島には女性しか受け付けないから、と何かと私を呼ぶことも多かった。

そして、少しずつ仲良くなり、今に至る訳だ。

今日赴いた理由は、たった一つ。

蛇「ルフィの所まで案内する、こっちじゃ」

「…ありがとね」

政府にバレぬようにルフィを匿っていた所、無理言って私はこの島へ入れてもらった。

なんとなく…ルフィがいるならこの島かなって思ったんだ。

ハンコックからルフィのこと、少しだけ聞いたことがあったから。

安全な場所、となればここかなって。

答えはビンゴで、私はすぐにここへ足を運んだ。

蛇「ルフィ、客じゃ」

ル「ん？あ～！！Aじゃねぇか！」

「…どう？体調大丈夫？」

戦争から、約1ヶ月。

ルフィは肉を食べられる程には回復しているようだった。

ル「肉食ってるからな！！すぐ治すぞ！！」

「…そっか」

私はその姿にほっとして、胸を撫で下ろす。

本当によかった…ルフィが少しでも回復しているようで、安心した。

包帯はぐるぐる巻きだし、以前よりは弱っているようだけど…

でも、少しずつ前を向いているようだ。

ル「あれ？A、いつもの服どうしたんだ？ほら…あの白いヤツ」

白いヤツ、ってのは多分海軍のジャケットのことだろう。

一応手元にはある。

…けど、今は着ていない。

「…私、海軍辞めたの！！」

私は、思いっきり笑ってみせた。

蛇「えっ」

ル「えっ」

だって、悲しいことではないから。

蛇「な、なんでじゃA！！Aは海軍の仕事に誇り持ってたじゃろ…？」

「うん、でも頂上戦争で気付いちゃったの。私の信念はここでは貫き通せないって」

ル「…じゃあさじゃあさA！！！」

ルフィは、とびっきりキラキラした目をこちらへ向ける。

あぁ…やっぱり私は…

この人の下に、ついてみたい。

ル「俺の仲間になってくれよ！！！お前と旅できたらすっげぇ楽しいだろうなって、ずっと思ってたんだ！！」

この人の船から見る景色は、一体どれだけ輝いているんだろう。

この人と同じ景色を、見てみたい。

「……もちろん！ルフィと旅する為に海軍辞めたんだもの」

きっと、世界はもっと輝いてる。