麦わら帽子に夢を見る【ONE PIECE】 (ページ13)

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episode 13 ページ13

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「…納得がいかない！！！」

それは、あの“頂上戦争”から1ヶ月が経つ頃。

あの日、火拳のエース公開処刑の為、私も例に漏れずマリンフォードに呼ばれた。

そこで、サカズキのとった行動…

ルフィを殺しかけたことと、センゴクさんの次の元帥が、サカズキだということに納得がいかず、私は本部へ来ていた。

まだ、仮の本部だけれど…。

元帥の部屋へ乗り込もうとする私を、センゴクさんが押さえ付ける。

セ「落ち着くんだA！！！ここでお前が暴れたところでなんになる！！」

「離してセンゴクさん！！！！！私はサカズキに話があるんだ！！！！」

センゴクさんに、床に押し付けられたまま私は叫ぶ。

すると、目の前の元帥の部屋からサカズキが顔を出した。

サ「…うっとぉしいのぉ…なんじゃ、A」

私はこいつが…憎くて憎くて、仕方ない。

サカズキさんに押さえつけられてなかったら、殺しにかかっていたかもしれない。

ふぅー、ふぅー…と息を荒くして、私はサカズキを睨み付ける。

「…っなぜあの時！！！麦わらのルフィを殺そうとした！！！」

セ「A！！！黙れ！！黙りなさい！！！」

サ「何故ってそりゃぁ…アイツが海賊だから、以外に理由はいるんか？」

あの人は…

ルフィは海賊だけど…こんな腐りきった政府よりよっぽど、市民を救ってきてる。

「お前は！！彼がどれだけの人を…どれだけの笑顔を、どれだけの国を救ってきたのか知ってるのか！！！！！！」

アーロンに支配されていた村を救ったのも、

アラバスタを救ったのも…

全部全部、政府のおかげじゃなく彼のおかげだというのに。

そんなの、政府は黙っているけれど誰もが知っていることなのに。

「彼はこの世界を救ってきたんじゃないのか！！！変えてきたんじゃないのか！！！それをなぜ！！！殺そうとする！！！！！」

セ「A！！！それ以上言うなら私にもどうにもしきれんぞ！！！！」

「どうとでもしろ！！！！！私はこんなところで信念を曲げるくらいなら、死んだ方がマシだ！！！！」

私は、絶対に自分の信念は曲げない。

市民を守ることが海軍の役目。

1人でも多くの笑顔を救うことが、私の正義。

それ以上もそれ以下も望んでない。

こんなのが海軍だというのなら、辞めてやる。

処刑されたっていい。

自分の信念を曲げるくらいなら…それでもいいと思った。