episode 4 ページ5
エ「うぉー！美味そう！」
「お口に合えばいいけど…」
エ「いただきます！！」
パン！と手を合わせて、ガツガツと食べ始めたエースさん。
ドキドキしながらそれを見ていると、目を見開いて私を見つめた。
あ、これ美味しいって顔だ…多分。
エ「こんな美味い飯食べたことねぇ！！」
「あはは、それは言い過ぎだよ」
でも、そう言って貰えるの凄く嬉しいかも。
1人で住み始めた5年前から、人とご飯食べることなんてなかったからなぁ。
美味しい美味しいって食べてくれる人がいるって、すごく…嬉しいことなんだな。
エ「そういや、この島に街はあんのか？」
「街はこの先の森抜けて、橋を渡った先かな。歩いていくと1時間くらいかかるけど…」
エ「そうなのか！」
おかわり！とエースさんが言って、私はまたついであげる。
そんな喜んでもらえて本当によかった。
「そういえば…エースさんどうしてこの島に…？」
この島は特にこれといった特徴も、特産もないから、わざわざここに来る人も少ないし…。
この島を知ってるようにも思えない。
エ「海賊になろうと思って船出したんだけどよ、俺航海術もねぇし仲間もいねぇから彷徨ってたんだ。」
「か、海賊？」
エ「あぁ！だからまたしばらく彷徨っても大丈夫なくらい食料調達してぇんだけど、案内してくんねぇかな？」
あぁ、彷徨う前提なんだ…。
でも…
「案内…」
エ「あ、予定があるなら全然大丈夫だぜ！」
予定…なんてある訳ない。
友達も家族もいないんだもの。
…街に出たら、私はまた煙たがられる。
それを見たらエースさんはどう思うだろう…。
でも…ここから街までは結構あるし、森を抜けるのに道を間違えると熊が出るから危ないんだよね。
「…街の、入口までなら…」
橋の手前までならきっと、大丈夫だよね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 763人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
想乃 - ここのは全部読みました!本当、好きです!!続編も頑張ってください!!応援してます!!! (2020年7月26日 0時) (
レス) id: e2b2226b62 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてこ(プロフ) - しょうさん» しょうさん初めまして！コメントありがとうございます。2ヶ月という長い間を要してしまい申し訳ございません(；；)また、待っていて下さり本当にありがとうございます。本日続編ができましたので、またそちらでも御愛読して頂けたら光栄です。よろしくお願い致します。 (2019年8月4日 10時) (レス) id: 057c7595e7 (このIDを非表示/違反報告)
しょう - こうしんはよ (2019年8月1日 16時) (レス) id: 4e3841ccb4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてこ(プロフ) - 夢十夜さん» 夢十夜さん初めまして！コメントありがとうございます。生きがいだなんて、最高の褒め言葉です…(；；)本当に嬉しいです、ありがとうございます。続編も準備中ですので、もうしばらく待って頂けたら幸いです！続編でもよろしくお願い致します！ (2019年5月29日 14時) (レス) id: 057c7595e7 (このIDを非表示/違反報告)
夢十夜(プロフ) - 続編おめでとうございます！毎日この小説の更新だけが生きがいです！！これからの展開も楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年5月28日 22時) (レス) id: e49f586e8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽてこ
| 作成日時：2019年5月19日 19時
