10 ▽ ページ10
彼女は、グッと俺の腕を引っ張って
「助け、て」
と、今にも消えそうな声で呟いた。
「俺んとこ、来る?」
頭で考える前に、言葉が出ていて。
君は驚いた顔をしながらも
コクン、と確かに頷いた。
Aを立ち上がらせて、俺の車へ入らせる。
車の中は、呼吸をするのをためらうほどの静かさで。
信号が赤になってちらっとAの方を見ると悲しそうな目。
「夜ご飯、食べた?」
と聞くと、首を横に振るA。
この子なに食べるんやろ、
家にあるものを思い出してみても、
無い。うちにはこの子が食べそうなもの、無い。
そう思い、近くにあったコンビニでメロンパンを2つ買った。
1773人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜音(プロフ) - Yuinaさん» コメントありがとうございます!!そう言って頂けて、すごく嬉しいです!不定期更新ではありますが、今後もよろしくお願いします! (2018年3月4日 16時) (レス) id: d816671f76 (このIDを非表示/違反報告)
Yuina(プロフ) - この作品が大好きです!更新楽しみにしてます! (2018年3月4日 13時) (レス) id: 716f5c7aac (このIDを非表示/違反報告)
亜音(プロフ) - MMMMさん» コメントありがとうございます!頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2017年12月27日 21時) (レス) id: d816671f76 (このIDを非表示/違反報告)
MMMM - これからもがんばってください。更新楽しみにしています。 (2017年12月27日 20時) (レス) id: c77dac933d (このIDを非表示/違反報告)
亜音(プロフ) - りぃさん» ご指摘ありがとうございます!!助かりました!! (2017年11月23日 17時) (レス) id: d816671f76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:亜音 | 作成日時:2017年11月21日 23時