病弱少女は愛され体質【鬼滅の刃】

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You side




初めて聞いた校長先生の声は温かくてずっと


聞いていたい気分になった。



でもさっきから焦点が会わなくなってきている。


ここで倒れたら皆に迷惑をかけてしまう。




大人しく席に座らせて貰おうと思い椅子の位置を


確認するとこれまで以上に視界がぐわんと曲がり


立っていられなくて気付いたら目の前に床があった。




椅子がぶつかる音が体育館に響く。




まずい。




早く立ち上がらなきゃ。




皆が見てる。




でも、体に力を入れてもピクリとも動けない。





あぁ、ごめんなさいごめんなさい。





私凄く迷惑かけてる。




周りのクラスメイトが声をかけてくれているのが


うっすらと見えるが耳が詰まったように聞こえない。





そしたら






不意に身体が浮かんだ感覚がした。



私今、抱き上げられてる。



あたたかい。煉獄先生だ。




ぎゅっと私を周りの視線から隠すように


私を外へ連れ出してくれた。



少し目眩が収まり落ち着いて来たところに


どうしようもない罪悪感が襲ってきた。





どうしようどうしようどうしよう





校長先生の話を、式を、止めてしまった。




どうしようどうしようどうしよう




また迷惑かけちゃった。




ごめんなさいごめんなさい。




私なんかが学校に通ってごめんなさい。




息が出来なくなった。苦しい。辛い。




姉さんがお腹を撫でてくれてる。





女の人が手を握りながら声をかけてくれてる。




煉獄先生が口に袋を当ててくれながら


何か言ってる。




でも、私はこの苦しみから逃げるように



意識を手放した。

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