・入学式 ページ2
しのぶside
コンコンッ
しのぶ「A、起きて。
遅刻しちゃいますよ。」
A『んっ…。しのぶ姉さん…おはよう…』
しのぶ「おはようございます。
全くAは朝が弱いですね。
ほら、早く熱を測ってください。」
A『んんっ…やだ…起きたくないよぉ…』
しのぶ「…仕方ないですね…」
低血圧のためAは朝が弱い。
Aのパジャマのボタンを開けて体温計を差し込む。
A『んっ…つめたっ…』
しのぶ「すぐ慣れるから大丈夫ですよ。」
Aを寝転ばせたまま体温計をおさえる。
ピピピッ
しのぶ「35.6℃。今日も相変わらず体温低いですね。
今日は入学式だけど学校行けそうですか?」
A『あっ…そうだ…入学式だ…。』
しのぶ「駄目そうなら無理していかなくていいです
よ。Aには私たちがついてますから。」
途端暗くなった顔からAの頭を撫でる。
大丈夫だよ、安心してと言うように。
A『…ううん。行くよ…?今日は調子もいいし
休んだら私浮いちゃうでしょ?』
しのぶ「そうですか。
では、ゆっくり起きて下に行きましょう。」
A『うん、ありがとう。』
ゆっくりと起き上がるAに手を差し出し
手を繋いでカナエ姉さんとカナヲが待つ
リビングに向かった。
カナエ「あら、A起きたのね。体調はどう?」
カナヲ「あ…!おはよう…A…!!」
A『おはよう。カナエ姉さん、カナヲ。
大丈夫だよ。』
カナエ「良かった!よし、ご飯食べよっか。」
私はAを椅子まで連れて行き
座らせた後自分の席に着いた。
両親は身内がいないカナヲを引き取った2年後、
Aを引き取った。
初めのうちは母と父、カナエ姉さんと私とカナヲとAで仲良く暮らしていたが両親は出掛け先で
事故に会い帰らぬ人となった。
涙を何度も何度も流した。
でも、カナエ姉さんが言った。
今更悔やんだって仕方の無いことだと。
だから、今度は私達が守ろうと
本当の親からの愛情を貰えなかった
大切な大切な
Aを
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※カナヲの両親は海外で仕事をしており、
全く日本に帰って来れず
カナヲを海外に連れて行けないということで
血縁関係のある胡蝶家の家族に預けた
という設定にしています。
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廣岡唯 - 面白い続きが観たい…アオイちゃんも (2022年11月5日 14時) (レス) @page29 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
冨岡手万里 - リクで夢主が女の子の日になってみたをお願いします。 (2021年4月9日 17時) (レス) id: 9844daba63 (このIDを非表示/違反報告)
桃サイダー - 全然大丈夫ですよ。紗奈さんのペースで書いていっていいので、私はいつでも待ちます。主人公ちゃんは美術部に入るのかなぁ?絵が上手いから入るかな。これからも読んでいきます。 (2020年5月15日 3時) (レス) id: 691e85f6e3 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈(プロフ) - 桃サイダーさん» 初めまして!コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまい申し訳ございません。はい!話の中に今回下さったリクエストをちょこちょこと入れていく形で表現させて頂きたいと思います!これからもぜひ読んでいただけると嬉しいです・・・ (2020年5月8日 23時) (レス) id: ed9a1c1451 (このIDを非表示/違反報告)
桃サイダー - はじめまして最初から読んでいます。胡蝶姉妹大好きです。これからも三姉妹達が守っていってほしいです。担任の煉獄先生や炭治郎や宇髄さんのお嫁さん達にも守ってあげてほしいです。悪いことをした奴らにはしのぶちゃん達からお仕置きされそう。 (2020年4月27日 3時) (レス) id: 691e85f6e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗奈 | 作成日時:2019年12月31日 1時