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you side
_『A、すぐタオル持ってくるから隠れてときな』
『え、待ってよオンニ』
さて。どうしたものか
とはいえ変に身動きはとらないべきだなとお手洗い前で人がチラホラと多いけど待機することにした
手持ち無沙汰で俯いていたら、誰かがこちらにやって来る
MG『お、Aじゃん』
『おー、インガMCのミンギュニム』
MG『なんだよそれ〜』
今日は音楽番組の出演で、タイトなタイムスケジュールななかとんでもないハプニングが起きた
そんななか知ってる顔と出会えると落ち着くもんがある
MG『あれからちゃんと連絡取ってるみたいじゃん』
『ソクミン?そりゃね』
MG『返信遅いのにって感動してた』
『なんも言い返せない〜』
MG『ヘロヘロじゃん、めっちゃ空返事』
『当たり前でしょ』
MG『忙しいしそりゃそうか、まじでビルボードカッコ良かったよ』
『そりゃどうも』
平然と話せていたものの誤魔化しきれてはいなくて、ミンギュの目線を強く感じる
やっぱ気になるよね
MG『てか、なんでお前濡れてんの』
『バレた?』
MG『汗でもないだろ、それ…』
そう、私はお手洗いに行ってイマドキあるのかよと冷めた感覚になったイタズラに巻き込まれてしまった
個室の上から水をかけられた。ただ、それだけ。
薬品じゃなくて良かったと呆然としつつ外に出れば後からやって来たソユンさんが慌ててハンカチを手渡してくれたうえにマネージャーのもとへ走っていった
スマホは少し濡れてたけどありがたくハンカチを使わせてもらって無事に生存確認は出来た
そうやって出入り口前に突っ立ってたらアンタが来た
…なんて、外でベラベラと話せるわけもなく。
『忙しいの、分かるんだけどね。スタッフさんが入れ替わり立ち替わりで色々あんだよ』
MG『メンバーは知ってんの?』
『まだ言えてない。さっき起きたばっかりだからね』
MG『はあ!?』
典型的なイタズラ、嫌がらせ
なんでこんな幼稚なことをするんだなんてイライラもする
MG『ヤキモチとか、?』
『はあ!?あんな男どもがいいなら紹介してやんよ。だから仕事に穴開けんでくれ』
MG『あんな男ってお前な…』
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作者名:ring | 作成日時:2023年10月15日 1時