_194.本国 ページ28
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JK side
JK『動きやすそうだった』
『うん。Anpanmanの衣装は楽だからね』
今回は気取らないってカッコつけていた彼女だが、実際のところはガス欠で死にかけてる時みたく本音をズバズバ言ってるだけ
ただそれだけなんだけど、どんなに疲れてようが猫被ってたコイツがやっと心の内を素直に見せてくれてんのかと嬉しくもなる
JK『疲れてんね』
『今回、アメリカから始まったでしょ?体力というよりメンタルから疲れてる。ARMYも新しい人多いし神経めっちゃ使ってる』
JK『あっそ、』
大きな問題は特に無かったとはいえ、ずっと警戒しながら過ごしたんだし気は滅入ってるみたい
長かった他国でのカムバック活動、と言うべきなのか…
アメリカでの彼女のアンチだって減ってるとは思うんだけど、ステージに出れば前方の席にいるのはBLOSSOMを愛すいつものメンバーで固まっていてた
アイツの熱狂的ファンなら地獄の果てまでも追いかけそうだとか不謹慎ながら思ってなんとも言えない顔になる
アメリカから、本国でのカムバック期間もAペンで知ってる顔が出欠確認してんのか?
変に笑えんのよ、ガチ過ぎて
この後は放送局退勤後にペンサ行ってARMYとお話し
さっき新しいARMYって言ってたけどBLOSSOMは相変わらずちゃんと顔と名前、性格を覚えようと必死に努力してる
俺も頑張ってるけど彼女の右に出るには程遠い道のりだと思う。。ごめんARMY
JK『今回のカムバ、印象強い新しいARMYでもいた?』
『いる。可愛らしいコも増えて私のことオンニって呼ぶ子も増えたよ。楽しいね、やっぱ』
JK『楽しんでんなら何より』
この子なんだけどってSNSで拡散されてる幼女にデレデレするBLOSSOMの動画をBLOSSOM本人から見せられる俺の気にもなって欲しい
はいはいと適当に流してたら笑われた
これくらいが心地いい。
『あ、でも』
JK『は、何』
さっきまでヘラヘラ笑ってたのに急に表情が固くなる
『ガチめにヤバい人いるかも。男性ARMY、たぶんリアコ系』
JK『お前多いだろ』
『でも空気感が独特。だって、何も喋らないから』
JK『はあ?』
要注意しとけよ、この時そんなひと言で終わらせてしまったことに酷く後悔することになる
今はまだ、気付いてない。気付かない
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作者名:ring | 作成日時:2023年10月15日 1時