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無事に飛行機に乗れて離陸も済んだ機内
安定もしている今、なんかすればと変に緊張しっぱなしのAへヘッドホンを片手に話しかける
YG『気分転換すれば、?』
『なら仕事忘れたいんだけど。作業しなきゃいけないって感じちゃう』
YG『あー、』
が、それがダメだったらしい。
確かに俺はふと思いついた些細なアイディアすら逃したくなくてこの移動中も寝るかなんかするか作業の繰り返し
それを見て言ったんだろお前
YG『どうせバカ真面目なお前のことだ。忘れきれないくせに』
言い返せないのか口を紡ぐ彼女が面白い。
どうにかならないものなのか
どうすればコイツが安心できるんだろうか
YG『投げさせないよ、』
「え?」
YG『人形とか他にも。』
『ええ、どうせ警備も緩いよ。うちそんなお金無いし』
YG『お前なあ』
何か言えばこう言う。心配してるってお節介と言われるかもしれないけど、そうせざる終えないほどお前自身が不安オーラダダ漏れにしてることにも気付いて欲しい
NJ『万が一投げられようがこっちに非がない限り事務所は全力で戦いに行くだろうから安心しな』
YG『うお、』
すっかり油断しきってた
ナムジュニが急に言ってくるから驚いたが、Aも予想してなかったみたいで放心してる。顔、お前一応アイドル
『オッパ、』
YG『お前いつから聞いてたんだよ怖』
NJ『俺だって心配してるんですよ』
分かってる。分かってるよ
Aが知ったら気を使うだろうからとわざわざ小耳にすら挟まないよう事務所の人と話を進めたことも
これ以上のことが起きないようにして欲しいと訴えかけてることも。
有名になればなるほど、危険も伴う
なんて皮肉な話なんだろうか
本当にはならないことを願ってるよ俺は。
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作者名:ring | 作成日時:2023年10月15日 1時