検索窓
今日:98 hit、昨日:521 hit、合計:49,467 hit

_190.本音 ページ24

.


「まじで病んでるよな、歌詞」



こういう時、日本語で独り言を話すのはありだなと思う
誰も聞き取れないから首突っ込まれなくて済むから

音収録を進めながらもコンセプト撮影の為に髪を整えた
カムバは近づいている。


今回は8人皆黒髪。髪型はそれぞれだけれど、私はおかっぱ
良く言えばクレオパトラ

まあ、病んでるコンセプトにはピッタリなんじゃないの?

時期が時期だったからお似合いな歌詞とコンセプトだなとひとつ笑う


かたやソクミンはユニットでデジタルシングルを出したり、グループのカムバと忙しなく過ごしていてチッケムを見てはカッコいいなと現実逃避にうってつけだった

やっぱりあの人アイドルだよな。



JM『よっ』

『げ』

JM『げってなんだよ』

今は会う気分じゃなかった兄と遭遇
きっと向こうも今日分の録音が一段落ついたところだろうな


JM『A、』

『なに?』

JM『バッサリいったね』

『軽いよ』


パーソナルスペースが相変わらずバグってるこの人はさり気なく隣へ来て私の髪を手櫛する


JM『ARMYびっくりしそう』

『なんならユンギオッパが困惑してた』

JM『あの人、いっつもAが短髪コンセプトすると動揺するよね』

『イケメン紅一点なことを気にしてらっしゃるのでね』

JM『え、まじで』

『自分が男らしさだとか求めさせられたり茨の道に連れたんだって言うんだよ、嫌ならとっくに毒吐いて帰国してる』


あれ、私言ったことなかったっけ

まあジミンオッパなら大丈夫か。ジョングクみたく溜め込まないだろうし、私が今更イケメンと言われて複雑だとかそんなの思ってないことを一番理解してくれてるから


『オッパは若返ったね』

JM『黒髪まじで久しぶり』

『fire以来でしょ』

JM『それでもだよ』


結局話しながら2人で自然な流れのまま宿舎へと向かう
帰る気満々

外は気付けば真っ暗で春が近いとはいえまだ肌寒い。
人も少ないから気まずくて聞けてなかったことをひとつ、口に出す


『オッパは解散の話、怖くなかった?』

JM『怖かった。でも、8人といれるこの場所が無くなるほうがもっと怖いからやり続けるって決めた』

『………』

JM『理由は遠かれお前と一緒』

『そっか』


顔は見なくても分かる
グギにはデレデレしても私には蛋白な人だから


JM『俺とお前は昔から変に似てるよ』

JM『嫌なくらいには』


『なにそれ、ひと言腹立つな』

_191.米国→←_189



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
623人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ring | 作成日時:2023年10月15日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。