_174.苦手分野 ページ3
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束の間。
本当に束の間の話。
韓国に帰ってきて久しぶりの宿舎とはいえ荷物を置いて、また次に備えて荷造りして。
マネオッパが迎えに来るまでのほんの少しの間、
キッチン近くのテーブルで寝伏せた
JM『生きてる?』
『生きてない』
JM『あっそ』
『冷たいな〜』
JM『はいはい』
メンバーによってはまだ荷造りしてたり、次の仕事の準備や作業を始めてる人もいるっちゃいるが
せっかくの空き時間、大体がスマホ触って連絡したりゲームしてたり。
私も彼に連絡したらいいんだろうけどな。韓国人ほどマメじゃないので億劫になってるんだ
ゲームは苦手だし、作業するって気分でもない
JM『趣味とかないの』
『人間観察』
JM『うわ…』
『引くな兄よ』
JM『スマホゲームとか興味ないの?』
『苦手なんだよね、あれ…』
『というか、知ってるでしょ。私が仕事人間で趣味が分からなくなってることくらい。オッパだってそうでしょ』
JM『そうだけどさ』
冷蔵庫から水を取るために重い腰を上げたが、やっぱりやりたいことが思いつかない
プラプラと兄達の部屋を通っていくかと歩いていたら、ジンオッパがいた。
JN『ゲームまじで出来ないわけ?』
『苦手ですね』
覗いたらこの人はちょうどゲームしてて元気だなと。
先程のジミンオッパとの会話が聞こえていたのか、そんなことを聞かれた
JN『マ○オブラザーズは?』
『1番苦手です』
JN『あれ、初級中の初級じゃん』
『難しいですよね』
JN『どこまでいけんの』
『第1ステージ。』
JN『え?』
『途中で土管潜ってコイン獲ってショートカット必須』
JN『………』
『じゃないと途中で落ちます』
JN『落ちます、』
あれ、フリーズした。
いや私もこんなんでよくリズム感覚を持ってパフォーマンスできるなと己に感心しちゃってるくらいだよ
だからそんな冷めた目で見ないで欲しい
『あーー、中国語復習してきます』
JN『頑張れ、、色々』
『オッパ、それはちょっと失礼』
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作者名:ring | 作成日時:2023年10月15日 1時