Dear my girl (ページ7)

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_7.少年団ページ7

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ある日、

スタッフさんに声をかけられ動画撮影かと思ったら、PDさんから呼び出されたとのこと。
しかもBighitのトップのだ。

ビビりながら行ったけど、朗らかに私を迎えてくれた。

＿『やあ、久しぶりだね』

『お久しぶりです…』

会うのはオーディション以来かもしれない。ほんと、、

何かやらかしたかな…とか些細なことを含めば心当たりがある気がして冷や汗が止まらない

＿『前々から君の話は聞いてるよ。曲はまだ荒々しいが磨けば光るものがある』

『は、はぁ…』

そんなこと言われたってPDさんのしたいことは分かんないし、言いたいことを早く伝えてくれないならその少しの時間すら惜しい。さっさと練習させてくれ。

＿『まあまあ、そんな顔しないで笑笑』

『あっ、すみません！』

やべ。顔に出てた。

＿『今日君を呼んだのは他でもない』

『はい、、』

＿『Aには防弾少年団に加入してもらいたいんだ』

『………はい？』

この人なんて言った？
ごめんなさい。私、まだ韓国語分からないみたい。

『あ、その、防弾少年団？』

＿『あぁ、防弾少年団だよ』

そもそも防弾少年団って少年って言ってるのにリボンやレースを付けたコンセプトの女が入ってもいいのか？

せめてボーイッシュな……

『私のコンセプトと真逆じゃないですか』

＿『君は姫コンセプトが苦手そうだし、制作曲には過激なリリックを書いてる。それに防弾少年団の存在は知ってるだろ？』

『…まあ、はい』

そりゃ、うちの事務所から次にデビューするとすれば防弾少年団だろうと言われてるし。

だから、ほとんどの女性練習生はこの事務所にいたってデビューは出来ないと諦めてて…

それでも私はオンニと絶対デビューするんだと諦めず苦手なコンセプトもこなしてた

なのに、練習生課題で制作したリリックを理由に防弾少年団へ加入するだなんて…

とはいえこのPD、何を企んでいるのか全く読めない。

向こうに利点など無いし、私にはチョンホソク先輩のダンスが近くで見れて何か技術を見て習得するぐらいしか思いつかない

事務所のこれからの命運を賭けているグループに私を加入させようだなんて、何をしたいんだ。

長い黒髪に、清潔感のある練習着。

苦手だったのに嫌じゃなくなった。
だってオンニが可愛いと言ってくれるから。

せっかくオンニと仲良くなれたのに。
デビューを夢見るのもいいかもしれないと思えたのに