Dear my girl (ページ26)

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JN『僕でいいならもちろんだよ』

そう言うと彼女はホッとした顔で話し始めてくれたが、
実は学校の空間が苦手で不登校だと彼女は告げた。

傷やアザが見えていたが、アヨンはいつも笑ってごまかすからあえて今は理由を聞かないでいるけど…

だからあのラッパー組は過保護だったのか。
これからは鵜呑みにしてうやむやにはしてはいけないな

あと、彼女は日本人とも明かしてくれた。
明かしてくれたっていうのはまあ追々…

そして、迷ってることがあるとも言う。

どうやら両親が出張業務を終え一家で日本に帰国するらしい。

一緒に帰国するとなると、最悪な学校生活から逃れれるが事務所を辞めることになる。その場合メンバーにかける迷惑が最低限に済むのは今しかないとも言っていた。

あぁ、こんな幼いのに抱えるものが多いんだ

ただやりたいことをやってるだけ。
別に間違ったことでもいけないことでもないのに批判される。

それにこんな幼い子が異国で1人芸能デビューを目指す為に家族と離れるなんて。
簡単に判断できない問題の答えを出す最後のチャンスかもしれないと思うとそりゃ悩むよな

JN『アヨンはどうしたいの？いや、どうなりたい？？』

「…へ？」

そこでまた、

『んー、そいつらを見返したいとかギャフンと言わせるー！とか？でも、まあこれはユンギ達が言うか。えっと～……』

俺らしい言葉ってなんだろう…
考えてみてもいざ言おうとも閃かない。

でもアヨンの問題は今そこじゃないみたいで、

『ソクジンさんは、嫌じゃないですか？私が日本人って分かると…』

JN『なんで？国で人を決めつけちゃダメでしょう…？それにアヨンは僕にとって初めての日本人の友達だよ』

うん。カッコつけたことは言えないけど、本心を伝えることなら俺にも出来る。

『ソクジンさん、ありがとうございます』

JN『僕も、その… オッパでしょ？』

『へへ、そうですねㅋㅋ ソクジンオッパです』

それから彼女は僕に本名を教えてくれた。Aって可愛いねと伝えれば赤面するもんだから、ずっとそのまま純粋でいて欲しいな。