Dear my girl (ページ12)

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＿『A！？』

結局倒れてしまった。
原因はストレス。

タイミングはまさかのユンギオッパとナムジュニオッパが史上最悪に険悪なムードのとき。

というのも他のメンバーは防弾少年団を辞めると決め、二人はいつまで続くのか分からないこの生活にイライラしていた。

私とホソクオッパは肩を落とすような気持ちだったなかで、私は過呼吸を起こし倒れてしまったっぽい。

不幸中の幸いは、事務所の人がいてすぐに助けてくれたということ。

＿『A、立てるか？』

「…むりっで……」

ただアヨンでなくAと呼ばれたけど自分もパニックだったから日本語しか出てこなかったし日本人だとバレるとまで意識が回らなかった。

HS『…アヨン、しっかり休憩しよう。大丈夫』

アヨンのはずなのに知らない名前で呼ばれてるもんだから、オッパたちも混乱してる。
なのにホソクオッパは変わらず優しい。

とはいえ、やってしまったんだ。

とりあえず私は大人たちに別室へ運ばれた。
二人のムードがまだ悪いかはもう知らない

ベッドで横になり少しずつ落ち着くと、我にも帰る。

ずっとずっと隠してきて、自分が日本人だなんて気にせず過ごせる場所だったのに…

日本人学校が悪いわけじゃない。たまたまあの子達がいたから嫌なんだ。

＿「こんなレベルで練習生クビにならないんだ」

＿「BigHit？なにそれ、ドコ」

＿「無名事務所だから入れたんじゃないの？」

＿「どうせ低レベルなんだよ笑」

とはいえ、学校だけでなく事務所でも女性練習生からの目線もますます痛い。

レッスン中に日本人なのにと言われたことだってある。

だから今が楽なのに、外国人と知られてこの居場所も無くなるのか不安で怖くなる。勝手に涙が溢れて止まらない

「いっそ日本に戻って自由に友達と踊りたい」

お父さん、お母さん、タクマといつも通り過ごして安心してたい夕食には皆で家族団らんで笑い合ってみたい

ずっと習い事をしてたから普通のことと言われることも私にとったら貴重な体験。恋しくて寂しさが込み上げる。

現状、練習生が住む宿舎でなく私は家から通ってるけど家族にもサポートしてもらってるしワガママなんてこれ以上言えない。

HS『起きてる…？ごめんね。』

HS『アヨン、お願い。教えて？』

気まずそうなオッパの表情から泣いてる姿も見れられたのかと察する。

あぁ、色々終わった。