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ちょうど新年度から転入した弟とちょうど入学式を迎えた私。
異国とは言えど日本人学校だからか、何も変わらない
あまりにも平凡的だった。
今度は弟だけでなく両親からも抜け殻と呼ばれるようになったけれど、曖昧な応えしかしない。
ただ変わったことと言えば、私は韓国語の勉強で気分転換をするようになったけども。
mt「A、タナカさんって覚えてる?」
「スクールのお偉いさん」
mt「まあ、せやな笑 そのタナカさんが今度韓国に来るらしいよ。食事会や言うて。」
「へぇ」
mt「Aに会うために韓国行く言うてはるから、ちゃんと行きなさいよ」
「…はーい」
なんで来るねん。つか何で連絡先知っとんねん。
ダンススクールのお偉いさんもとい、数々の芸能事務所とのパイプを持ちスカウトに情報を回す目利きのあるタナカさん
よく私にもお声かけがあったけど、興味がないからいつも断ってた。だからか たまに言い合いになることもあって苦手な人物である。
やと言うのにわざわざ韓国にまで来るかよ…
なんて私はとても引いている。
母はまんまと二つ返事でその食事会というやつに私が行くこと決定させちゃったし、明日だし、ちょうど学校休みだし。
「食事ってなんだと思う?」
mt「あんたの好きなものだったら中華?」
「中華なん?」
mt「Aが来てくれるなら!って言うてたし、何の料理なら来てくれそうかとか聞いてきはったから多分中華ちゃうん?」
「八宝菜… ジャージャー麺……」
mt「お高いのやったらええわね」
「タダ?」
mt「そこまで知らんわ」
「………」
たくさん悩んだ結果、
当日ちゃんとおとなしく行くことにした
決して中華に釣られた訳ではない()
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作者名:ring | 作成日時:2021年12月7日 23時