あなたたちを守ります【BTS】

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YOU SIDE

目が覚めたのは誰もいない早朝で看護婦さん曰く運ばれてから3日間

寝っぱなしだったらしい

TR〔わかった。

今日みんなの収録がそこの病院の近くであるから帰りに迎えに行くよ〕

「うん、ありがと」

TR〔おとなしくしてるんだよ。

それと社長が目が覚めたら連絡するようにって伝達が入ってるから〕

「わかった

…犯人のめどはついた？」

TR〔あたりまえ！

そもそもこないだのこてで火傷負ったのと関連してるでしょ〕

やっぱりばれてたか…

TR〔警察に引き渡したから。

シヒョクさんもすっごい申し訳なさそうだったよ〕

「もしかしてここにあるとんでもなく高価そうな花束は…」

TR〔ご名答、シヒョクさん(笑)〕

「…今度お礼を言っておくよ」

TR〔そうして。

じゃ、寮を出る時間だからまた連絡入れるよ〕

「うん」

電話を切って外を眺める

日が昇るのが見える

prrrrrrr…

『…もしもし』

KH『りんか…？』

『はい、今回の任務で負傷をしてしまい誠に申し訳ありませんでした』

KH『私はそんな言葉聞きたくて連絡をしたわけじゃないんだ。

…一人の娘が心配になったんだ』

久しぶりに聞いたお父さんの声

『…うん、大丈夫だよ』

KH『後遺症とかは残らないとハジメたちから聞いてはいたが…

跡は残るだろうな…

女の子なのに、大切な体なのに…』

女の子

この言葉であの時のことを思い出す

『お父さん…女だからって私にはなにも守れないのかな…

好きで女に生まれたわけじゃないのに…

性別関係なくAPI職員としてみんなを守りたいだけなのに…っ』

ずっとため込んでいた気持ちを吐き出してしまうとなぜか涙が出てくる

KH『りん、聞きなさい。

お父さんはりんのことを誇りに思う。

報告書やトオルたちから聞いてる。

僕がきれいだといった長い髪を切るくらい覚悟を持って任務に就いたこと、

毒物を食べそうになったメンバーを助けたこと、

任務対象じゃない人を助けて水に落ちたこと、

今回もイベントのことを思って正しい対処法よりも彼らのことを思った行動だったんだろ

う？

女だからできない？

そんなことはない。

ここまで人のことを思って動けることはりんのすごくいいところだ。

りんだからできること。

それを見てくれてる人はいるから、

大丈夫、胸を張りなさい』

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