第四話 ページ6
「なあ店主」
もしほかの石にも意味があって、その意味が悪いものではヨナに悪いからな…
しっかり確認しておかねば。
「ほかの石にはどんな意味が？」
店「ああ、紅玉髄は‘成功、勝利、勇気’それと‘友情と落ち着き’ 月長石閃長岩は‘知性を高める、浄化、精神安定’って意味があるな。金剛石ももっと意味があったはずだが…すまんな、忘れちまった」
成功、勝利、勇気か…それに落ち着き…ヨナに必要なものが揃っているな…
あの子は王の器を持っているんだ。
勇気はいくつあってもいい。
「よし、決めた！店主、それをくれ！」
「お！毎度！」
いいものが買えた！
私だけではもしかしたら今日中には買えなかったかもしれないな…店主に感謝せねば…
城に帰ろうとしたら出店の親父に声をかけられて、肉団子が美味しそうだったから食べながら帰ることにした。
うん、美味。
_______
城に着くと、ヨナがスウォンに連れられて馬に乗っている姿が見えた。
…馬、いいな…久々に私も乗ろうか？
まずは贈り物を部屋にしまってくることにした。
よし、こんなもんだろう。
これで取り敢えずヨナには見つかるまい。
まだ馬に乗っているといいが…
ヨ「私にだって縁談くらいあるわ」
ス「え、誰と？」
ん、なんだ？縁談？
いや、ヨナにその手の話はなかったはずだが…
なるほど、スウォンにそういう話が多いと知って焦って口走ったな？
一体誰を巻き込む気なのか…
ヨ「ハクとか！」
「ﾌﾞｯﾌｫ」
よ、ヨナ…言うに事書いてハク…
面白すぎだろぉ…
さて、スウォン、お前はなんと返す？w
ス「おめでとうございます」
乙女心ぉぉぉお！！！
スウォンンン？？？
ちょっと待て、それはないぞ？？
流石にそれは察しろ？
明らかに嘘ではないか！
気づけよスウォン！
何が『おめでとうございます』だよ？！
ヨナが可哀想だろ？！？！
ハクは嬉しかったかもしれんが？！
私も馬のるーって言い出しにくくなったじゃないか！
ス「あれ？A？貴方がここに来るなんて珍しいですね…何かありましたか？」
こっちじゃなくてヨナのフォローをしろぉぉお！！
もういいや…←諦めた
「いや、みんな馬に乗っているというから私も乗ろうかと…」
ス「ではみんなで走りましょうか(ﾆｺｯ」
みんなでちょっと遊びました。
もういいや…
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