護るべきもの (ページ25)

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第二十三話ページ25

光が収まって、異様に重い瞼を上げると、ヨナとハクと目が合う。

「ヨ、ナ…？ハク…？」

随分と水を含んでいないのか、思ったよりも枯れた声に自分でもギョッとする。

ハ「ｯ…随分と遅いお目覚めで…おはよう御座います、皇子」

ハクがそう言ったのが、少しぐぐもって聞こえた。

ヨナの泣き声に、ちょうど俺の近くにあったヨナの手を握ってやると、余計に泣き出してしまって…

え、俺どうすればいいの？

え、ハク？お前どこいくの？

え、この状態のヨナと俺置いてくの？

え…俺今敵がきても反応できないんだけど…？

戸惑っていると、ちょっと目の周りが赤くなったハクが水を含ませてくれる。

なるほど、水を取りに行っていたのか。

少し体を起こして水を飲ませてくれた為、とても飲みやすい。

その際少しヨナを落ち着かせてくれたのも大きい。

「ハク、今の状況は？」

そう問うと、今は寝ていろと言われる。

疲れているのも事実だし、寝る事にした。

…ヨナが騒がしいのは見なかった事にする。

そういえば、また助けられてしまったな。

ありがとう。

アビ、グエン、シュテン。

最初の龍の戦士たちよ。