天才 ページ3
キーンコーンカーンコーン
「……はぁ」
私の口から出た溜め息が空気に消える
周りはガヤガヤと騒がしく、担任が入ってきても静まらない
「ほら、静かにして」
担任が静止の声をかけるとやっと静まった
「えーっと、ここの公式をー……」
あれから授業は進み、公式問題に入っている
こんなの、私に分からないはずがなくて
欠伸を零す
「じゃー、今日は13日だから、男子の13番の人!」
「うげぇ!!おれかよぉ!!」
13番らしい男子が嘆いている
「えーっと………………わかんねぇ……」
「全くもう、それじゃあ、女子の13番の人、お願い」
13番って
あぁ、私か
「〜〜です」
「正解!流石ね!」
先生から返答をもらい、席に座る
と、途端に聞こえ始めるこそこそとした話し声
「うっわ、出た出た」
「私はアンタ達とは格が違うんですアピール?w」
「ほんっと、天才っていいよねぇ」
ほらね?
天才は秀才だけじゃなく、他の人からも恨まれる
慣れたはずなのに
少しだけ、唇を噛み締めた
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作者名:チロルチョコ | 作成日時:2015年12月15日 22時