【◇】最後の1秒まで君が"大好き"です___。【短編集】

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____俺は、普通に歩いてたんだ。








そう、いつも通り、普通に。









白河と、カルロスと並んで









俺が1番左で、真ん中が白河、右がカルロス









その後ろではAが、たまたま会ったクラスの女子と仲良く話しながら歩いている









そう、いつも通り









ここ"までは"









パパーｯ









「...ｯｯｯ!!!!鳴ｯｯｯ！！！！」








「...え？」









俺の右隣にいた白河がいつもでは想像出来ないほど声を張り上げて俺の名前を呼んだ









俺には到底理解出来なくて、ただただ白河が目を見開いて見ている俺の左隣を横目で見ることしか出来なかった









パッパーッッ









「...ｯあ...」









もうすぐそこまで来ている白い、白い車を見てようやく理解した







このままじゃ









"轢かれる"









避けなくちゃ







と頭では思っていてもそう簡単には実行出来なくて









もう、ダメだ








と思った時に思ったのは





あーあ、夢の二連覇出来なくなっちゃったなー








とか









俺の名前が有名になるのはまだまだこれからなのに









とか






そんなことだった









ごめんね雅さん






俺、ダメかも









覚悟を決めて目を閉じた____。









_______でも









『ｯｯｯｯｯ...鳴ｯｯｯ！！！！！！』









「...ｯｯｯ！？Aｯ...！！？」









ﾄﾞﾝｯｯ







て、マンガみたいな効果音と同時に後ろから押される俺の背中









俺の体は前のめりになり、数メートル先の信号のところまで飛ばされる









すぐさま後ろを振り向く









だって








俺の背中を押したのは









「ｯｯｯ...！！！！Aｯｯｯｯｯ！！！！」









_____Aだったから

→３→←成宮鳴

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