そるんせ ページ35
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SM「 ……全部嘘だったら、よかったのに 」
そう言って逃げようとした彼の腕を掴む。
今日は、逃がさない。
SM「 っ、はな、して、」
「 ……なんで、嘘だったらいいんだ？ 」
SM「 …………そしたら、楽になれるから。 」
彼ははっきりとそう言った。
SM「 あの頃に戻りたいだけだよ、ソジュン…… 」
「 ………まだ戻れる 」
やっぱり彼は、俺のことが好きなんかじゃない。
崩れてしまった絆を取り戻したい、ただそれだけの願いだった。
……あの頃に戻りたいのは、俺の方こそ。
SM「 ……ｯぅ、う、また、一緒に出かけてくれる？遊んでくれる？普通に、はなして……ご飯一緒に食べたい……っ、ねぇ、だめかなあ……ｯ」
ボロボロ泣きながらそう言う彼は、本当に幼くて、可愛くて、もう一度抱き締めてしまう。
「 いいよ。全部やり直そう。 」
SM「 今まで意地張っててごめんなさい……っ、酷い、ことして、ごめん……ｯ 」
「 ……どうしようかなあ、許そうかなあ、 」
そう言うとスンミンはムスッとして、じゃあ、いいし。とそっぽ向いた。
「 ぽっぽしてくれたら許すんだけど？ 」
そう言うと、スンミンは嫌がる。
SM「 ……こういうときにふざけるよね 」
「 ごめんうs＿＿ 」
柔らかい感触がして、時が止まる。
慣れた感じでキスを済ませるスンミンのイケメンさに、こっちから誘ったくせに頬が熱くなっていく。
SM「 ふふ、顔赤いよ 」
「 ……ま、まさか、してくれるとは、」
SM「 こんなの屁でもないくせに何言ってるの？いつも数十回してるでしょ 」
「 もうしねえから。遊びには行かない。お前のために時間を使う。」
その言葉に目を見開いてから、嬉しそうにほくそ笑む。
SM「 恋人優先じゃないとヒョンジン怒っちゃうよ 」
「 ま、まあ、そうだけど。」
SM「 はあ……怒ってたのがおかしくなってきた。帰ろ 」
「 うん。帰ろっか 」
昔みたいに話せるのがこんなに幸せなものだとは思わなかった。
スンミンが好き。
その気持ちは奥底にしまっておこう。
いつか振り向いてくれたらいいな。
なんて思ってしまってる自分は、本当にクソだと思う。
そのときの気持ちで付き合うんじゃなかった。
“ やっぱり同情じゃん ”
そう失望されるのが怖くて、別れは告げない。
精一杯好きになろう。
ファンヒョンジンという男を。
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Ako Daito(プロフ) - 続き楽しみにしています (2020年10月27日 16時) (
レス) id: d708cdca8a (このIDを非表示/違反報告)
サクマ(プロフ) - パスワードを忘れてしまったので編集することができません！このアカウントで新しく作ったのでそっちに飛んでください！ (2020年8月29日 23時) (レス) id: b209d87045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｻｸﾏ | 作成日時：2020年4月19日 22時
