よらほぷ ページ21
·
·
·
しかしソジュニヒョンは遊びに行くことが生きがいだと言い、その足を止めなかった。
だからスンミニヒョンは失望し、諦め、呆れた。
その結果が、これなのかもしれない。
あくまでこれは、僕の推理だけど。
HN「 スンミンは反省してんの? 」
ハニヒョンが沈黙を破る。ハニヒョンは誰にでもハキハキと自分の意見を言える。だから今も、鋭い目でチャニヒョンのことを見つめている。
その圧に押されながらも、チャニヒョンは首を振った。
BC「 わからない……言い捨てて、帰っちゃったから…… 」
HN「 あ、そう、……誰だったら本当のこと言うかな? 」
ハニヒョンがそう言って、バッとこちらへ視線が向く。
CB「 イエナ、なるべく刺激しないよ〜に優しく聞いてきてやれ 」
聞き上手なチャンビニヒョンからのアドバイス、しかと受け取りました!
「 わ、わかった。……期待はしないでよ! 」
そう言って席を立つ。繋いでいた手が離れ、ヒョンジニヒョンと再び目が合い、コクン、と頷いた。
❁
コンコン
「 ……失礼しまあす、 」
ひっく、うっく……
そんな啜り泣く声が聞こえて、素早くベッドに近付く。すると見えたのは、ぬいぐるみを抱えたまま涙を流すスンミニヒョンの姿だった。
その姿に心が痛む。
スンミニヒョンは超がつくほど泣き虫だ。
今だって、想像を絶するほどに苦しくて泣いている。
「 ……スンミニ、ヒョン…… 」
声をかけると、パッとこちらを向く。その真っ赤に腫れた目が辛さを物語っていたが、すぐ涙を拭いて「 なに? 」と笑う。
その笑顔にさえ、影を感じた。
「 ……何があったのか、話せる? 」
SM「 …………誰にも言わないって、約束してくれる? 」
その声は、震えていた。
彼が話したのは、壮絶なことだった。練習生のときは一心同体と言わんばかりに一緒にいた彼らが何故離れ離れになったのかとか、スンミニヒョンは何を思っていたのかとかどうすればいいか分からなくなっていたこととか全て含めて、スンミニヒョンの話を聞いていればソジュニヒョンに怒りさえ湧いてきた。
でもスンミニヒョンは、微笑んで言った。
___僕は、多分、好きなんだ。 恋、してるんだ。
幸せそうに告げる彼が儚くて、全てソジュニヒョンに言ってしまいたかった。
でも続けて、こう言った。
___でも、それは叶わない。
·
·
·
156人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ako Daito(プロフ) - 続き楽しみにしています (2020年10月27日 16時) (レス) id: d708cdca8a (このIDを非表示/違反報告)
サクマ(プロフ) - パスワードを忘れてしまったので編集することができません!このアカウントで新しく作ったのでそっちに飛んでください! (2020年8月29日 23時) (レス) id: b209d87045 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サクマ | 作成日時:2020年4月19日 22時