よりょどる ページ20
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ｲｴﾆside
HJ「 ……で、なんなの 」
いつもならとてつもない笑顔を向けて話しかけてくるヒョンジニヒョンが、表情を失っていた。
リビングの大きな机で、囲うようにスンミニヒョンとソジュニヒョンを抜いた全員が座っていた。
この、緊迫した空気に圧倒されそうだ。
さっき、口論が起きていたのは知っている。僕は丁度リビングに行こうとしていて、スンミニヒョンの背中を遠くから追いかけていたところだった。そしてリビングの手前まで来て、チャニヒョンの怒鳴り声を聞いた。思わず途中にある空き部屋に隠れ盗み聞きをしてしまったが、理解が追いつかなかった。
何故怒っているのか、スンミニヒョンが叱られていたのか、会話を聞くだけじゃ全く情報にならなかった。
BC「 ソジュンが倒れた 」
……え？
口論が終わったあと、すぐ部屋にUターンしたからそのことは知らなかった。
もしかして、殴り合い？！乱闘？！
LN「 多分、ショックで精神的にやられたんだと思う。……スンミンに、心を抉られた。 」
「 っ！ 」
急な手を握られて、体がﾋﾞｸｯとする。横を見ると、ヒョンジニヒョンが冷や汗をかき、少し震えながら信じられない、というような顔をしていた。
その手を握り返し、ｺｸﾝ、と頷く。
2人の仲が悪いのは、今に始まったことじゃない。デビューして少したって、ソジュニヒョンが遊びに行くようになったときから、スンミニヒョンはソジュニヒョンに対して当たりが強くなった。
最初は喧嘩だと言って、スンミニヒョンが暴言を吐く度ソジュニヒョンが謝っていた。
しかしそれは次第にヒートアップして、会話しないどころかソジュニヒョンが話しかけに行けば、スンミニヒョンは無視を決め込むか、舌打ちをする。そしてしつこければ罵詈雑言。精神的にやられても、可笑しくないくらいだった。
それでもソジュニヒョンが大丈夫でいれたのは、遊びに行って帰ってきたらもう全て忘れているからだ。ソジュニヒョンの性格上、スンミニヒョンがどれだけ罵倒し、蔑んでも、「 そういうやつもいる 」という記憶の片隅で終わってしまう。
逆にそれはスンミニヒョンにとって、苦痛だったのかもしれない。
スンミニヒョンは、遊びに行かせないために罵倒し、蔑んで、心が痛くても、言葉の暴力を投げ続けた。ソジュニヒョンが行かないことを願って。その気持ちは、よく分かる。僕も正直行って欲しくなかった。
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Ako Daito(プロフ) - 続き楽しみにしています (2020年10月27日 16時) (
レス) id: d708cdca8a (このIDを非表示/違反報告)
サクマ(プロフ) - パスワードを忘れてしまったので編集することができません！このアカウントで新しく作ったのでそっちに飛んでください！ (2020年8月29日 23時) (レス) id: b209d87045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｻｸﾏ | 作成日時：2020年4月19日 22時
