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ピピピッ、ピピピッ、
「 ん”ぅ……あと、5分、、 」
「 何回それやる気? 」
「 ぎやあああああ!? 」
ベッドから転がり落ちると腹抱えて笑いながら“大丈夫?”と聞いてくるチャンビンがいた。
「 不法侵入で訴えるぞ…… 」
CB「 ちょいちょい、待てよ。今何時だと思ってんの?遅かったら起こしにこいって言ったの誰ですか? 」
目覚まし時計を顔面に押し付けられて、目を凝らして見ると、とっくに昼の12時を回っていた。
起きれないのは昔からだがこんなに酷いものだとは思ってもいなかった。
はあ、寝顔ブサイクだったかな。
そう思いながら頭をポリポリかいていたら、グゥウウウ、と腹の虫が鳴る。
CB「 お腹空いたの? 」
「 ……空いてない 」
グゥウウウ、、
CB「 はああ、しょうがない。このチャンビン様がお主に昼ご飯を振舞おうではないか。 」
「 冷蔵庫になーんもないよ。」
CB「 んじゃ適当に買ってくる 」
「 ……いや、待って。あと5分待ってくれたら一緒に行くから 」
立ち上がったチャンビンの服の裾を引っ張ってそう言うと、ハイハイ、と言ってスマホを弄り始めた。
洗顔して、着替えて、髪の毛整えたら行ける。
ん?
ここで着替えんの?
CB「 ……着替えないの? 」
「 脱衣場行く 」
CB「 え〜着替えなよおここで 」
「 お前何言ってんだ?脳みそ腐ってる? 」
大体ツルペタの女子の裸見て何が楽しいってんだ。
こっちは何も楽しくない。
ごねるチャンビンを蹴飛ばして脱衣場に行って着替え、戻ってきて鏡の前に座る。
CB「 髪の毛? 」
「 ん。直すだけ、 」
CB「 やってやるよ 」
そう言って慣れた手つきでアイロンをし始める。
少し伸びかかった襟足が外ハネになっていて、すごく好みの髪型になった。
……なんか、お花ついてる。
「 こういうの似合わないでしょ? 」
CB「 え、好きだから持ってるんじゃねえの? 」
「 ……これは、お母さんがくれたの 」
お母さんと趣味と私の顔は全くの正反対だ。
メルヘンチックなものが大好きなお母さん。
昔はドレスとか着せてたらしいけど、今じゃどんな罰ゲームでも着れない。
CB「 似合ってるよ、超かわいい。 」
「 ……お世辞にしか聞こえないんだけど。」
CB「 その割には嬉しそうじゃん? 」
だってそんなこと言うの、チャンビンしかいないから。
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遊ちゃん(プロフ) - 最高です!!!いつか短編集でスキズに〇〇してみた的なものも見てみたいです〜!!笑これからも更新楽しみに待っています (2020年9月12日 13時) (レス) id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクマ | 作成日時:2020年3月29日 7時