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《 20 》 ページ22

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まるで王子様に会ったかのようだった。



ずっと見てられる。



その美形な目、鼻、口。



全てのパーツが完璧だ。



声も低くて、落ち着いてて、笑うとかわいい。




CB「 ずっと見てやがる。 」



「 わ!びっくりすんじゃん、 」



CB「 何、そんなにリクスのことが気に入ったわけ 」



……何、それ。



まるで、私がフィリックスのこと見てるのが気に入らないみたいじゃん。



だめなの?




なんで、だめなの?






「 ……チャンビンには関係ないじゃん、」





ボソッ、ってそう言ったら、



“ あーそうかよ ”



って言って、どっか行ってしまった。



いつも、こうなる。



チャンビンの考えてることって今ひとつ分かんないし。



でも関係ない、なんて言って、酷かったかな。




FX「 ……A?元気ない? 」




ふいにそう声をかけられて、バッと横をむくと、近くにフィリックスの顔があって、思わず目を逸らす。



何自分女になってるの!?



顔が熱い。




「 だ、大丈夫だから!気にしないで 」



FX「 そ?てか、まだ帰らなくて大丈夫なの? 」



「 ん…もう、帰ろうかな。明日もあるし 」



FX「 明日休みだよね?……遊びに行こうよ 」




そう言われて、咄嗟に行きたい、と言ってしまいそうになる。



『 片付けしてえっつーか、休日も一緒にいてえ。 』



その言葉を思い出して、首が折れそうなほどブンブン振る。




「 明日は、予定があるから…… 」



FX「 え〜?一緒に、とかは? 」



「 ……えっ、と。それは、 」




同じメンバーだしな……



一緒に片付けしてもらったら早く終わりそうだしな……



別にいっか……



そう思って“ いいよ ”と言おうとしたら、後ろから首の辺りに腕が伸びてきて、後ろに引き寄せられる。



え、?




CB「 明日は俺と予定があるからだーめ 」



「 ちょ、チャンビン?! 」




そのまま立ち上がり玄関まで手を引っ張られ、サンダルを履きながら外に連れていかれた。




「 ……2人がよかったの? 」



CB「 約束だろーが。奢ったこと忘れんな 」




ぶっきらぼうにそう言われ、頭をクシャクシャにされる。




「 わ、忘れてない! 」



CB「 明日寝坊すんなよ、そんじゃーな 」




ガチャン、



ドアが閉まって、一気に静かになる。



首の当たりに手をやると、鼓動が早くなる。






不覚にもときめいてしまった自分が情けないと思った。


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遊ちゃん(プロフ) - 最高です!!!いつか短編集でスキズに〇〇してみた的なものも見てみたいです〜!!笑これからも更新楽しみに待っています (2020年9月12日 13時) (レス) id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクマ | 作成日時:2020年3月29日 7時

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