ファーストラブ。 (ページ16)

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CB「じゃ、また明日な？」

「あ、……何時に、来るの？」

CB「んー、9時くらい？」

意外と早い……

今までは友達とかいなかったから、遊ぶ約束なんてしたことなかった。

吃驚して言葉を発せないまま、ｺｸｯと頷く。

「え……なに、先入って」

お互いにドアノブに手をかけたまま、全く動かない。

CB「 ……や、お前が先入れよ」

「なんで？！先にドアノブに手をかけたんだからあんたが先でしょ」

CB「それ関係ある？！じゃー分かった。いっせーので開けよ。それでいいだろ」

お互い睨み合って言い合う姿は傍から見たら小学生だと思われてしまう。

あー、

なんで帰りたくないんだろう。

「 ……っねぇ！今日の夜、電話してもいい？」

声が聞きたいからってわけじゃない。

暇つぶしだ、変な意味は無い。

夜は何もすることないし、1人だし、暇だし、彼氏もいないし……

友達と電話したいと思うのは普通だろう。

間違ったことは言ってないはずだ。

CB「 ……おぉ、急だな？寂しくなった？」

「まあね！一人暮らしって寂しいもんよ」

CB「ふーん。まあ、夜はいつでも空いてるから連絡してこいよ」

ねえ、あんた、アイドルでしょ？

いっぱい、サイン書いて、握手して

いっぱい、可愛い女の子と話せるじゃない。

＿＿＿＿こんなに、嬉しいのは、なんで？

いつも優先してくれて、1番先に来てくれる。

CB「んじゃ。ほんとに帰るからな～」

そう言ってドアノブに手をかけて回す。

ああ、帰っちゃう。

私ってこんなに、1人が嫌いだったっけ？

「またねっっ」

素早くドアを開け、バタンと閉める。

もう１回、挨拶行った方がいいよね？

だって、この前誰もいなかったし。

玄関先に置きっぱなしのお土産を見てそう思う。

別に、会いたいからじゃない。

そう自分に言い聞かせて、幸せな気分のままベッドにダイブ。

「 ……っああぁ…… 」

この気持ちはなんなんだろう。

嬉しいけど、モヤモヤして、会いたいと思う。

今度チェウォンに相談しよう。

❁

CBside

パタン。

ドアが閉まって、急に寂しくなる。

「 ……ただいま～」

一人暮らしのAのことを考えたら全然だが、Aが傍にいないと落ち着かない。

最近自分でも可笑しいと思うくらい、彼女のことばかり考えていた。

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