ファーストラブ。 (ページ15)

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「どこまで着いてくるんだよっ」

CB「違います～！方向が一緒のだけです～！」

「ストーカーで訴える」

CB「なあガチだから！てか一緒に帰るくらいいいだろ」

ガシッと肩を掴まれて、肩を組む形になる。

ていうか、後ろから見たら男同士に見えるんじゃないだろうか。

私は肩幅も広いし、女の子らしい体付きではないから、あまり触れてほしくない。

女の子みたいな扱いして欲しいわけじゃないが、やっぱないわ、とか言われたら正直傷付くし。

面倒臭いな、私。

「は、離れて」

チャンビンの胸を両手で押す。

あれ、意外と筋肉ある……。

そんなことを思う自分は変態だろうか。

男子とこんなに距離を縮めたことがない。

だからこんなに鼓動がうるさいんだ。

慣れてないから。

CB「わ、そんな跳ね除けることないだろ」

ブーブーと頬を膨らませてくる。

男子の扱いなんか分かんない。

「 ……もう、着くよ？まだ家に着かないの？」

CB「え……まさかこのマンション？」

「失礼だな、そんな悪いマンションなわけ？」

目を見開いて驚く彼に、少しキレ気味で言ったら首をブンブン振って、その後に嬉しそうな顔をした。

CB「同じマンションだったんだな！」

「 …………え？」

同じ……マンション？

あからさまに嫌そうな顔をしてしまい、それを作り笑いで取り繕う。

じゃあまさか、お隣のStray Kidsって……

「 ……グループの、名前だったわけぇ……？」

CB「え、まさか隣に引っ越してきたのって、お前だったのか」

「うん…夜挨拶に行っても誰もいないから可笑しいと思ったけど……練習してたとか？」

CB「そういう日もあるな」

ああ……色々分かってきた……。

フラフラとしながら家に向かって行く。

CB「じゃあこれから毎日朝一緒に行くか？」

「そんなことしたらグループのメンバーに勘違いされるでしょ」

CB「大丈夫！お前のことは親友だって毎晩のように話してっから」

そう言われて安心する反面、何故か

ｽﾞｷｯと胸が傷んだ。

「そ。まあ、私はどっちでもいい」

CB「行こうよAちゃーん」

そう言ってベタベタくっついてくるのがうざくて

「あーはいはいはい分かりました行くから離れて！！！」

ああ……了承してしまった。

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