ファーストラブ。 (ページ13)

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CW「 A！帰ろ～」

パッと振り返るチェウォン。

それをボーッと見つめる私。

CW「なんか目、腫れてない？」

「き、気の所為！寝不足かなあ？」

CW「 ……泣いた？」

チェウォンには、何もかもお見通しらしい。

「まあでも、気にしないで……あっ！！」

CW「次はどーした？！」

「 ………チャンビンと、帰る約束したんだけど……喧嘩、したの」

CW「ええ？あのチャンビンが喧嘩？人の悪口言えない人だよ？！」

それだったらなんで……！！

「そんな訳ない！だったら……泣いてない。」

CW「それで泣いちゃったの？よしよし。」

頭を撫でられて、ぶぅ、と頬を膨らます。

CW「でもチャンビンは昔っから悪口が言えない人でね？幼馴染みの私でも聞いたことないよ。多分なんか事情があったんだよ。相手に言わされたとか。その、Aと仲が悪くなるように仕向けた……的な」

「 …………そういうの、考えられなかった……だから、一方的に怒っちゃった。私の方が、最低じゃん…… 」

CW「いや、これはあくまで予測だからね。ていうか、ないって言われたのが泣いちゃうくらい悲しかったの？イライラするだけじゃなくて… 」

そう、そこなのだ。

なんで、涙が溢れて止まらなかったんだろう。

まるで矢を突き刺されたかのように

胸が痛かったのはなんでなんだろう。

普通なら腹が立って涙なんか引っ込むはずなのに

チャンビンに言われることが辛かった？

他の男でも泣くのかと聞かれたら、泣かないかもしれない。

だって、実質いじめられていたときに言われてもなんにも心にこなかったし。

……自分が思ってる以上に

チャンビンのこと、信頼しきってて

私の事悪く言わない自信があって、

だから、怖かったんだ。

嫌われたんじゃないかって。

また、友達を失ったんじゃないかって。

そういうことに、しておこう。

？「 A！！」

下駄箱で急に呼ばれ、振り返ると

息を切らしたチャンビンが立っていた。

CB「 ……ごめん！！！！本気は1mmもそんなこと思ってない！俺はよかったんだけどAが噂とか流されたら迷惑がるかなって思って、わざと突き放した言い方しちまった。本当にごめん。ギスギスしたままは、嫌だったから。」

ほらこうやってわざわざ追いかけて

真剣な顔で謝ってくれる。

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