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時が止まった。ほんの一瞬だけ。



『よかったね、生きてる』
「当然」
『ふふっ』

作間くんは柔らかく微笑む。

「バカ言ってないで帰ろう?
Aも、今日はおしまい」
『ちょっ』


私の荷物を勝手に片づけて、PCを切られた。

そういうところもあの頃と変わらない。
私に無理をさせないように振る舞うところ。
早く帰ろう、って。


それと同時に作間くんのスマホが鳴った。








「…あ、もうすぐ帰れる?」
「うん、分かった。じゃあ駅で。スーパー寄ってこ」
「うん、またミルフィーユ鍋食べたい、あれ美味しかったから」







そこにあるのは、
彼女の電話に答える背の高い後ろすがた。
さらさらの黒髪の、はにかんだ作間くんの後ろすがた。







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やっぱり毒が入っていればよかった、だなんて。
いけないことを思ってしまう。





やめて。


そう思ってしまうくらいにはまだ好きだなんて。

そう思ってしまうくらいにはまだせつないなんて。


思い知らせないで。








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冷麦(プロフ) - た ぴ お かさん» たぴおかさん、ありがとうございます!て、照れます…!自分で書いたくせに勝手に自分でせつなくなっていた笑ので、コメントいただけて嬉しいです!登録数へのおめでとう、も嬉しいです!本当にありがとうございます! (2019年11月10日 21時) (レス) id: 5b6161b271 (このIDを非表示/違反報告)
た ぴ お か(プロフ) - 300人、おめでとうございます。楽しく読ませてもらいました^^ 本当に綺麗な文章で切なさと心地よさを感じれるお話で、読み終わったあとなんだか心が洗われた気分です。これからも頑張ってください、応援してます (2019年11月10日 19時) (レス) id: 1e0918dde4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷麦 | 作成日時:2019年11月9日 11時

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