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何なの。
仕方なく座ったままで手を出すと、節々した細長い指からそこに乗せられたのは。
それは、小さな個包装の一粒のチョコレート。
あの有名な、雪のような口溶けの。冬限定の。
このタイミングでプレゼントって。
甘いものが好きな私にこれって。
しかも、チョコのネーミング。
頼むから。空気読んで。
「だから誕生日でしょ、今日」
…読んでのこれか。
『…これって』
「貰った、ゼミの子に」
さらさらの髪をわしわしして、視線は明後日の方向。
それは照れている時の作間くんの癖。
私のいちばん好きな作間くんの癖。
『…そうやって何でもかんでも貰わない方がいいよ？毒とか入ってるかも』
「え⁈うわ、それは想像しなかった」
『ふふ、もちろん冗談だよ』
「キツい冗談、もう」
ついあの頃みたいに毒づく私の言葉にも、
目をぎゅっと細めて柔らかく微笑むから。
大好きな顔をしてそうやって笑うから。
やっぱり好き。
作間くんが好きなんだ、と、
そう思ってしまった。
そう思い知らされてしまった。
別れたって、好きなんだって。
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冷麦(プロフ) - た ぴ お かさん» たぴおかさん、ありがとうございます！て、照れます…！自分で書いたくせに勝手に自分でせつなくなっていた笑ので、コメントいただけて嬉しいです！登録数へのおめでとう、も嬉しいです！本当にありがとうございます！ (2019年11月10日 21時) (
レス) id: 5b6161b271 (このIDを非表示/違反報告)
た ぴ お か(プロフ) - 300人、おめでとうございます。楽しく読ませてもらいました＾＾ 本当に綺麗な文章で切なさと心地よさを感じれるお話で、読み終わったあとなんだか心が洗われた気分です。これからも頑張ってください、応援してます (2019年11月10日 19時) (レス) id: 1e0918dde4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷麦
| 作成日時：2019年11月9日 11時
