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男は死にながら生きるようという言葉が似合うようにになった。
有力な組織の幹部の肩書きは1週間で壊滅した組織の幹部というものまで落ち、そんな男に手を差し伸べるものなどいなかった。
そして、生きることに疲れた者が取る行動は、いつも1つだった。
「首つりは苦しそうだなぁ。出血死はできないよね。…手っ取り早く行こう」
ふわふわとした口調で、空を仰ぎながら、男は上の空といった感じで呟く。
そして腰から拳銃を取り出した。
それは流れるような動きで自らの首に当てられ、なんの迷いもなくそこを撃ち抜いた。
そして更に心臓を、頭蓋を、1発ずつ。
素早く3発が撃たれた直後、男は横向けに倒れた。
その死に顔は魂が抜けたような、哀れにさえ思えるものだった。
それを見ていたものが、2人。
ふわりとその場に少年は降り立った。
悲しそうに顔を歪めて、何も言わずにまたどこかへ消えた。
そしてカメラから、阿部はそれを見ていた。
組織が壊滅したあとも、何日も部屋にこもり続けて男が死ぬのを待っていた。
その瞬間を見届けると、阿部は数秒止まり、うつむき、肩を震わせ、それから、笑った。
ab「あは…ははは。あはっ、あははははははっ！死んだ、死んだ死んだ！ようやく死んだ！…はぁーっ……長かったぁ…佐久間、もう起きたかなぁ…？報告しなくちゃ。俺がちゃんと追い込んだよって。褒めてもらわなきゃ。…ふふっ…あはははははははははっ…！」
徐々に顔は上を向き、腹を抱えて笑った。
心の底から嬉しそうなその声はどこか子供っぽく、大切なものを傷つけられた仕返しが上手く行ったという喜びに満ちていた。
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かれん(プロフ) - るむぽさん» わー!?誤字報告感謝です!!すっごく助かります！訂正させていただきました！ (2020年8月26日 21時) (
レス) id: f582612e68 (このIDを非表示/違反報告)
るむぽ(プロフ) - 10ページ？の阿部ちゃんの漢字が「安倍」になってますよ^^ (2020年8月26日 20時) (レス) id: f787327a83 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - みーちゃんさん» ありがとうございます！これからもお付き合いいただけると嬉しいです！ (2020年8月26日 17時) (レス) id: f582612e68 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - すごく面白いです！更新頑張ってください！応援してます (2020年8月26日 15時) (レス) id: 721259c029 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かれん | 作成日時：2020年8月22日 9時
