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「………は、はははははは、ひはっ、ふっ、はははははははは！あはははは！最後に人を庇って死ぬぞ！お前は、俺を殺せない！そのまま死ぬ！あっははははははははっ」
何も言わずに下を向いていた男は突然狂ったように笑い、岩本を指差した。
滑稽なものを見るような、心底愉快そうな、暗くて黒いのに楽しそうな声が響く。
はじめの寡黙な男は消え去り、近距離戦闘を得意とする男が1人消えることに喜んでいた。
深澤はより強く岩本の体を揺すった。
まだ心臓の音は聞こえなかった。
息もしているか定かではない。
生きているかもしれない。
しかし死んでいるかもしれない。
深澤は男を睨んだ。
しかしそれはすぐに笑顔に変わった。
ふわふわと焦点が合わず、口の端から声が漏れていた。
fk「ふふふ、はは………あは」
岩本から少し離れ、男に向かって歩く。
様子の違う深澤を警戒してか、油断してか、男は撃たなかった。
頭を何度か動かして、深澤の瞳は男をようやく捉えた。
それから、冷えた瞳で。
fk「…Re:create」
そう呟いた。
深澤の瞳には印が光っていた。
光の強さにその輪郭はぼやけていた。
深澤は3分ほど前に戻った。
しかし男は動かなかった。
岩本の怪我もない状態だが、それも動かなかった。
ぐるりと見回すと深澤以外の全員がピタリと止まっていた。
なぜなのか、それは分からない。
深澤はまた、泣きながら笑った。
岩本に近づき、右胸…もしくは右肩に先程まであった傷がないことを確認し、そこを愛しそうに撫ぜた。
それから拳銃を男に向け、岩本と同じ、肩に近い右の胸に撃った。
それから右の腹、左の腹、左胸。
少しずつ近づいて、こめかみに当てて撃った。
男の時間は止まっているからか、血はまだ出なかった。
そして、3分が経つ。
突然、男の胸から、腹から、こめかみから。
ぶしゃりと血が吹き出した。
岩本はそれをぽかんとした様子で見ていて、深澤は男にはなんの興味も持たず、そんな様子の岩本に近づいて静かに抱きしめた。
iw「ふっか…？…おれ、」
fk「ごめんね。照。…生きててよかったぁ…」
岩本にほぼすがりついている深澤の肩は小刻みに震えていて、岩本は優しく笑って抱きしめ返した。
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かれん(プロフ) - るむぽさん» わー!?誤字報告感謝です!!すっごく助かります！訂正させていただきました！ (2020年8月26日 21時) (
レス) id: f582612e68 (このIDを非表示/違反報告)
るむぽ(プロフ) - 10ページ？の阿部ちゃんの漢字が「安倍」になってますよ^^ (2020年8月26日 20時) (レス) id: f787327a83 (このIDを非表示/違反報告)
かれん(プロフ) - みーちゃんさん» ありがとうございます！これからもお付き合いいただけると嬉しいです！ (2020年8月26日 17時) (レス) id: f582612e68 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - すごく面白いです！更新頑張ってください！応援してます (2020年8月26日 15時) (レス) id: 721259c029 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かれん | 作成日時：2020年8月22日 9時
