好きな人、います。SO.M 6

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買い物も済ませて、帰り道。








さっきの会話が頭の中でリピートされて、聡くんの顔がなかなか見れない。




腰抱きじゃなくて、手を繋いでくれてるけどそれすらも恥ずかしい。









多分、いや絶対



手汗はんぱない。









いやね、今日この後お家帰ったら言うよ？


好きですって。

こちらこそよろしくお願いしますって。




でもさ、







するかしないか、って話にならない？


だって···聡くんだって男だし？







でもさー
なんか···ね？







『おすましかお。』


「なに？」


『なにも···。』








すました顔で横を歩く聡くんが、一瞬憎たらしく思えた。






やっぱり経験あるんだなーって。




あたしなんかお付き合いした事ないのに。







長年片想いしてたけど、彼女が居たとかは興味無くって覚えてない。



から



分からないけど、あんなに派手に過ごしてたら絶対せふれって人は居たよね。






あーーーー！






多分、あの日見た人かなぁ。

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