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** 秀一 side
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作戦決行まで、あと4日。
あれから何度かAから連絡があったがどれも返信できていない。
誰に命令されてるのかは分からないが、バーボンに四六時中監視されているせいで携帯すら開けない状況だ。
ジンに任務への備えだと雑務を押しつけられてるせいでろくに睡眠も取れていない。
「...ただいま」
「あ、大君おかえりなさい！...って、どうしたのその顔...」
数週間ぶりに顔合わせた彼女にも言われる様だ。
相当酷い顔をしてるに違いない。
「久々なのに悪いが明美、少し寝かせてくれないか」
「うん、全然構わないけど...あ、喉渇いてない？お腹も大丈夫？」
喉は渇いてない。お腹は減っている。
でもそれ以上に、今はただ寝たい。
彼女の家をただの寝床として扱う最低な恋人に自分が成り果てるとは、な。
母さんに見られたらぶっ飛ばされそうだ。
「いや、いらん」
「そっか...あ、ちょっと部屋片付けてくるから、」
「いい。ソファで寝るから」
眠い...眠すぎる。
ここにくるまでの車の運転も正直法を犯すギリギリのラインだった。
半目を開けながら奥のリビングまで進むと、何やらとても美味しそうな匂いがした。
ぼんやりとした頭でも鮮明に思い出させる家庭的な匂い。
この鼻腔をくすぐる安心感の正体、それは _____________。
「...肉じゃが」
俺の後ろをついてきていた明美が、それに気付いた瞬間に慌てるようにテーブルの上を片付け始めた。
「あ〜気にしないで！この前のリベンジに作ってみただけだから！ほら、前に作った時、黒焦げにしちゃったの悔しかったからさ？お腹空いてないなら夜ご飯にまわせばいいし。あ、夕飯食べていくよね？」
「...待て」
よく分からないが、皿にラップを掛ける手を掴んだ。
一度その手を離し、驚いている彼女の頭を撫でると自然と自分も心が安らいできたような気がした。
「大、くん...？」
「せっかく作ってくれたんだ...出来たてを食べないのは勿体ないだろう。食べるよ」
驚いた顔がみるみるうちに頬を赤く染めた喜びの顔に変わる。
この疲れた身体と心に確かに染みこんでいっている大切なもの。
いつの間にか俺は...それを失いたくないと強く願ってしまっていた。
「前回よりは絶対美味しいから！そこは保証できます！」
「ほぉ...楽しみだな。いただきます」
美味しいと彼女の目を見て伝えれば、眩い笑顔が返ってくる。
...俺は、何もかも気付くのが遅すぎたんだ。
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あーさ(プロフ) - とても深いグリーンさん» ご愛読ありがとうございます！r18タグに関しましては目次のページを御覧下さい♪ (2018年4月19日 1時) (
レス) id: 40de11ab60 (このIDを非表示/違反報告)
とても深いグリーン(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます(о´∀`о)ところで話は変わるんですが、どうしてR-18になってるんですか？ (2018年4月18日 23時) (レス) id: 629a69f0d0 (このIDを非表示/違反報告)
あーさ(プロフ) - 佰さん» なんと嬉しいお言葉...(T^T)書きたいときに書く気分屋野郎ですが、よろしくお願いします！ (2018年3月1日 17時) (レス) id: 611fb27d39 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - すごくいい話ですね！もう感動しました。続き楽しみにしています！これからも更新頑張ってください！ (2018年2月27日 21時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
あーさ(プロフ) - 那月さん» はじめまして(^^) な、なんと...！貴重な情報提供をありがとうございます！間違ってなくてよかったです...とても安心しました（＾◇＾） (2017年10月1日 20時) (レス) id: 611fb27d39 (このIDを非表示/違反報告)
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