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「降谷さん...少し休まれてはいかがですか」
今処理なさってる書類でしたら自分もできますので、と。
いつもいつも俺の体調面を気に掛けてくれる部下の言葉を有り難いとは思うが。
「...俺のことは気にするな。それに、葬儀は明日からだぞ。このままじゃ間に合わない。3日経てばいくらでも寝られるんだ」
「何を仰ってるんですか！あなた、今日で3徹目ですよ。少しはご自分の体調も気にしていただかないと、」
「大丈夫だと言っている！」
思わずムキになって少々大きい声を出してしまった。
室内にいた全員の視線が自分に刺さったような感覚。
...お願いだ、そんな哀れむような目で見ないでくれ。
「...すまない、風見」
「いえ...自分も出過ぎた真似を。申し訳ございません。ですが、」
"私たち部下もいることを忘れないでください"
部下に迷惑を掛けた挙げ句こんなことまで言われるなんて、自分はとんだだめ上司だ。
昔から人に頼ることが苦手で。
幼少期に唯一信頼していた学校の保健室の先生が突然いなくなってしまったあの一件以来、他に頼れる人間などおらず、ずっと1人で生きてきた。
...あの日、までは。
_____________ 「お前、ひとり？」
________ 「丁度良かった！今1人メンバー足りなくてさ。お前、サッカー得意？」
_____________ 「てかお前、すっげぇ綺麗な目の色してんな！」
特別得意ではなかったけど、あの純粋な目で見られたら頷くしかなかった。
後からあいつに聞いた話だと、いつも土手に座ってサッカーを見ていた俺が気になっていたとか。
日本人離れの顔立ちに加えて、肌も色黒で地毛も金髪、目の色は明るめの青。
"普通"でない者を排除する習性のあるこの日本で、"普通でない"俺が平穏に暮らすことは容易でなかった。
外見を弄られ、貶され...
なんでこんな奴らばっかりなんだ、なんで俺ばっかり虐められなきゃいけないんだって。
自分の人生に酷く絶望していたところに、あいつが現れた。
黒色でない俺の目を初めて綺麗だと言ってくれた白崎に出会った。
______________ 「へぇ、お前ボクシング得意なんだ！かっけぇ〜」
________ 「俺にも教えてよ、
頼んでもいないのに毎日教室に来ては一緒に帰ろうと誘ってきて。
学校の先生にばれないように本屋に寄って漫画の立ち読みに付き合わされたり、河原でボクシングの練習をしたり。
俺の大事な思い出の中に、あいつは常に存在していた。
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あーさ(プロフ) - とても深いグリーンさん» ご愛読ありがとうございます！r18タグに関しましては目次のページを御覧下さい♪ (2018年4月19日 1時) (
レス) id: 40de11ab60 (このIDを非表示/違反報告)
とても深いグリーン(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます(о´∀`о)ところで話は変わるんですが、どうしてR-18になってるんですか？ (2018年4月18日 23時) (レス) id: 629a69f0d0 (このIDを非表示/違反報告)
あーさ(プロフ) - 佰さん» なんと嬉しいお言葉...(T^T)書きたいときに書く気分屋野郎ですが、よろしくお願いします！ (2018年3月1日 17時) (レス) id: 611fb27d39 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - すごくいい話ですね！もう感動しました。続き楽しみにしています！これからも更新頑張ってください！ (2018年2月27日 21時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
あーさ(プロフ) - 那月さん» はじめまして(^^) な、なんと...！貴重な情報提供をありがとうございます！間違ってなくてよかったです...とても安心しました（＾◇＾） (2017年10月1日 20時) (レス) id: 611fb27d39 (このIDを非表示/違反報告)
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