8▽ ページ8
.
「 なぁ、なんで仕事辞めないん ? 」
「 親が理由 。 」
「 辞めてええよって言ってくれないん ? 」
「 んーん、 そうじゃない 。 心配かけたくないの 。 」
今、なぜ私が仕事を辞めないかの話をしてるところ。
辞めたい理由はたくさんある。
ただ、辞めた時どうなるかが怖いんだ。
夢がない私は就職先が決まらず、
とにかくどこかに就職しなければと見つけたのが今の就職先。
でも、入社してみればそこはいわゆるブラック企業で、
私は休み返上で仕事をしなければならないほどだった。
忙しいわけではない。
ただ、上司がやれとうるさいのだ。
「 佐藤さんとこのやつ、終わったのか 。 」
「 え、 あれは来週 … 」
「 やれ!!!今すぐに!!俺がやれと言ったらやるんだよ!!」
考えるだけで私の人生終わりだと思う、
「 えっ、?」
「 ごめん、心読んでしもた 。」
後ろから抱きしめられた。
彼は泣いているのか声がさっきと違った 。
「 そか、幻滅した?」
「 幻滅するポイントがどこにあんねん 」
「 … 頑張ったな Aちゃん、今までよく頑張った 。 」
「 なんで 、そ、んなに優しいの、っ … 」
あーもー、今日だけで今まで泣けなかった分泣いてる気がする 。
「 ふふ 、天使 … やからなぁ 、 」
8人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:す | 作成日時:2018年12月10日 18時