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青い空の下、真っ黒な私はいた。
空と自分があまりに非対称すぎて笑ってしまいたくなるほどに私は黒かった。
20時になると上司が勝手にタイムカードを切るブラック会社。
いくら残業しても給料は変わらず肩を落とす毎日。
「はぁ、今日も仕事か」
会社へ向かう途中の鉄橋の上で呟いた。
行ったら行ったで後輩の件で怒られて
行かなかったら行かなかったで休む権利などないと怒られる。
人権はどこ?私は人じゃないの?
最近はそう思い始めた。
いっそこのまま空になってしまおうか。
ちょうど電車が真下を通る。
今なら鳥になれそう。空、飛べるかも。
もう何もかもどうでもよくなってしまった。
ぐるぐるする 、ぐにゃぐにゃに曲がっている 。
太陽は残酷だ 。
柵に手をついた瞬間
「待って !! 」
誰かに呼び止められたんだ。
んっ、眩しい …
一瞬何かが光った気がした。
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作者名:す | 作成日時:2018年12月10日 18時