31話 ページ31
貴女side
「スネイプは貴方もその悪戯に関わっていたと思ったわけですね？」
「その通り。」
リーマスの背後の壁辺りから冷たい嘲るような声がして、セブルスが透明マントを脱ぎ捨て杖をピタリとリーマスに向けて立っていた。
「ポッター、なかなか役に立ったよ。感謝する。
今夜薬を飲むのを忘れたようだから我輩が持って行くと地図に君がこの通路を走って行き、姿を消すのを見た。
何故だか知らんがAも直ぐに入って行ったがな。
大方Aはピッポグリフの処刑の後で3人が居ないことに気がついたんだろう。」
「セブルス、説明させてくれ。シリウスはハリーを殺しに来たのではない。」
「今夜、また二人、アズカバン行きが出る。」
「愚かな。学校時代の恨みで無実の者をまたアズカバンに送り返すと言うのかね？」
セブルスの杖から紐が出てきてリーマスの口、手首、足首に巻きついた。
シリウスがセブルスを襲おうとしたが彼の眉間に真っ直ぐ杖を突きつける。
「やめて、セブルス！」
「やれるものならやるがいい。我輩にきっかけさえくれれば確実に仕留めてやる。」
「いいから少し彼らの言い分も聞いて！真実がわかるかもしれないのよ！」
「また君はそうやって一人で何でも決めるのですな？
我輩がいるから良いものの、我輩が居らず城に帰ったら君は魔法省に何と説明するんだ！
君が一人で城から出たとなると今度こそ”吸魂鬼の接吻”を執行されるやもしれないのだぞ！」
シリウスの顔に突きつけたままの杖先から火花が数個パチパチと飛んだ。
「復讐は蜜より甘い。お前を捕まえるのが我輩であったらと、どんなに願ったことか…」
「この子が鼠を城まで連れて行くなら私も大人しくついて行くがね。」
「その必要はないだろう。柳の木を出たら直ぐに吸魂鬼を呼べばそれで済む。
来い、全員だ。我輩が人狼を引きずって行こう。」
ハリーがドアの前に立ち塞がりセブルスの行く手を阻む。
「どけ、ポッター。お前はもう十分規則を破っているんだぞ。
我輩がここに来てお前の命を救っていなかったら…」
「ルーピン先生が僕を殺す機会は今までに何百回もあったはずだ。でも僕は生きている。何故だ？」
「我輩に人狼の考えを推し量れと？」
「恥を知れ！学生の時からかわれたというだけで話も聞かないなんて、」
「黙れ！我輩に向かってそんな口のきき方は許さん！退くんだポッター！」
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夜彩(プロフ) - ありがとうございます！励みになります！ (2018年12月2日 8時) (
レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
Lei01(プロフ) - このシリーズ大好きです！更新ありがとうございます！！ (2018年12月1日 21時) (レス) id: 5adfb421b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2018年12月1日 16時
