30話 ページ30
ハリーside
「流石ね、ハーマイオニー。セブルスが喜ぶわ。
彼はリーマスの症状が何を意味するのか誰か気づいて欲しいと思ってあの宿題を出したのよ。」
「しかし、もう皆知っていることだ。少なくとも先生方は。」
「ダンブルドアは狼人間だと知っていて雇ったって言うのか？」
「ダンブルドアは私が信用出来ると何人かの先生を説得するのに随分ご苦労なさった。」
「そしてダンブルドアは間違ってたんだ！
先生はずっと此奴の手引きをしてた！」
僕達の杖を返したルーピン先生はゆっくりと説明を始める。
A先生もじっとしたまま動かないでいる。
「ロン、鼠を見せてくれないか？」
「僕の鼠が一体何の関係があるって言うんだ？」
「それは鼠じゃない。此奴は魔法使いだ。動物もどきだ。名前は─ピーター・ペティグリュー。」
突拍子もない言葉を飲み込む迄に数秒かかった。
顔面蒼白になり信じられないという風に目を開いているA先生。
「ピーター・ペティグリューは死んだんだ！此奴が12年前に殺した！」
「殺そうと思った！だが、小賢しいピーターめに出し抜かれた。今度はそうさせない！」
「シリウス、よせ！皆に説明しなければ…
ロンは彼奴をペットにしていたんだ！私も分かっていない部分がある！それにハリーだ、シリウス。君はハリーに真実を話す義務がある！」
そうしてルーピン先生は話し出した。
全ての真相を。
「噛まれたのは私が小さい頃だった。
昔はトリカブト系の脱狼薬がなくてね。私は月に一度、完全に成熟した怪物に成り果てた。
しかし、ダンブルドアが校長になり、入学出来るようになった。
満月の夜をここで過ごすことを条件にね。
私が危険な状況にある時に誰も会わないようにと暴れ柳も植えられた。」
「だから3人は動物もどきになったのね。君と過ごすために。」
「そうだよ。君も学生時代から狼人間だということを気づいていたのに言わないでくれたね、A。」
「スネイプ先生は私が教職につくことにとても反対した。
それには彼なりの理由があった。シリウスが仕掛けた悪戯で彼が危うく死にかけたんだ。
セブルスは私が月に一度どこに行くのか非常に興味を持った。
それでシリウスが木の幹のコブを長い棒で突けば私の跡を付けられると言って、その通りにしたんだ。
ジェームズが彼を引き戻したが彼は私を見てしまったんだ。」
「だからスネイプは貴方が嫌いなんだ。」
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夜彩(プロフ) - ありがとうございます！励みになります！ (2018年12月2日 8時) (
レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
Lei01(プロフ) - このシリーズ大好きです！更新ありがとうございます！！ (2018年12月1日 21時) (レス) id: 5adfb421b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2018年12月1日 16時
