18話 ページ18
貴女side
クリスマスの昼食。
大広間に集まりパーティーが行われる。
始まりの合図として鳴らされたクラッカーからは禿鷹の剥製をてっぺんに載せた大きな魔女の三角帽子が出てきて、それを嫌そうにセブルスがアルバスに押しやった。
途中でトレローニー先生が混ざってミネルバと険悪な雰囲気になったがそれでもパーティーは楽しかった。
「あぁ、ちょうど良かったA。貴女にも来てもらいましょう。」
クリスマスディナーが終わり、部屋に戻ろうとしていた私を呼び止めたのは真剣な表情のハーマイオニーとミネルバだった。
「つまり、ハリーにクリスマスプレゼントとして匿名で送られてきた箒はシリウス・ブラックからだと？」
「だとしたら呪いがかかってるかもしれませんからね。調べておくに越したことはないでしょう。」
「調べなくても平気よ。だってシリウスはハリーの名ずけ親だし。」
「ポッター夫妻を殺したのがそのブラックだとしてもですか？
…A。もうその様に親しげに名前を呼ぶのはおやめなさい。彼は貴女の知っているシリウス・ブラックではないのですから。」
黒い髪に整った容姿。
悪戯が大好きでジェームズの1番の親友。
セブルスへの態度は酷かったけど誰よりも正義感が強くて友達想い。
女誑しだったけどいざという時は頼りになる。
そんな彼が殺しなんてするはずがない。
『A、元気か？
ジェームズとリリーに子供が産まれたんだ。
俺が名付け親になったんだが不安で仕方ない。
何かいい名前ないか？
お前も見に来いよ。皆待ってる。』
私が皆の前に姿を見せなかった時もマメに手紙を送ってくれていた。
そんな彼がペティグリューを。
彼は真実を知ってしまったんだろう。
それで嵌められた。
シリウスが学校に来たならやはりリーマスが手助けしているんだろうか。
だとしたらもう2人は…
「どうしたんですかA。しゃんとしなさい。」
「あー、ミネルバ。私寮監でもないのに入っていいの？」
「私が許可します。呪いの類いについては私より貴女の方が詳しいですし。」
「それならセブルスでも…」
「彼なら何がなんでも箒を取り上げてグリフィンドールがクィディッチで優勝出来なくします。
ポッターに嫌われたくないのはわかりますが諦めてついてきなさい。」
断りきれず結局ハリーの新しい箒を奪ってしまう事になって嫌われたかなぁ、と思って悲しくなった。
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夜彩(プロフ) - ありがとうございます！励みになります！ (2018年12月2日 8時) (
レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
Lei01(プロフ) - このシリーズ大好きです！更新ありがとうございます！！ (2018年12月1日 21時) (レス) id: 5adfb421b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2018年12月1日 16時
