16話 ページ16
貴女side
皆さんお待ちかねのクリスマス休暇になった。
が、そんな浮き足立った雰囲気の中1人だけ絶望のオーラを撒き散らす人間が。
「奴ら、処理屋の悪魔め、連中はルシウス・マルフォイの手の内だ！
バックビークは悪いヒッポグリフじゃないのに！」
「元気出して、ハグリッド。バックビークが安全だって証明出来ればいいんだから。」
泣いているハグリッドを慰めているとノックが聞こえたのでドアを開ける。
お馴染みの3人が来ていたので招き入れて状況説明がてら手紙を渡す。
『ハグリッド殿
ヒッポグリフが貴殿の授業で他の教師を攻撃した件についての調査で、
この残念な不祥事について、貴殿には何ら責任はないとするダンブルドア校長の保証を我々は受け入れることに決定致しました。
しかしながら我々は、当該ヒッポグリフに対し懸念を表明せざるを得ません。
我々はルシウス・マルフォイ氏の正式な訴えを受け入れることを決定しました。
従いまして、この件は”危険生物処理委員会”に付託される事になります。』
「どうしてマルフォイの父親はこんなに事を大きくしたんだろう。マルフォイが怪我した訳じゃないのに。」
「それについては私の所に手紙が来たわ。
”大切な後輩である君がドラコを庇い怪我をした事は大変心苦しい。
それと同時に君に怪我をさせた魔法生物には厳重な処罰を望んでいる”
ってね。彼には昔とても可愛がってもらったのよ。ほとんど狂信に近かったけど。」
やめて3人共。そんな可哀想なものを見る目で私を見ないで。
私だって好きであんな半変態に好かれてたわけじゃないのよ！
ルシウスの狂信ぶりを思い出して身震いする。
「ハグリッド、諦めちゃ駄目だ。
ハーマイオニーの言う通りだよ。ちゃんとした弁護が必要なだけだ。僕達を証人に呼んでいいよ。」
「私、ヒッポグリフ虐め事件について読んだことあるわ。
正確に何が起こったか調べるわ。」
「私も事情聴取に行かなきゃ行けないからバックビークの事フォローしとくよ。」
「お前さん達の言う通りだ。しゃんとせにゃ…
それに吸魂鬼の奴らだ。連中は俺をとことん落ち込ませる。」
海の彼方の孤島に立つ要塞アズカバン。
しかし吸魂鬼がいるという事だけで海も壁もあまり必要ない。
長時間奴らと一緒にいたら誰だっておかしくなる。
沢山の呻き声が聞こえた事を思い出しているといつの間にか3人がハグリッドに協力するのが決まっていた。
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夜彩(プロフ) - ありがとうございます！励みになります！ (2018年12月2日 8時) (
レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
Lei01(プロフ) - このシリーズ大好きです！更新ありがとうございます！！ (2018年12月1日 21時) (レス) id: 5adfb421b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2018年12月1日 16時
